あらすじ
深夜、吉祥寺で発生した住宅火災。死者3名、重傷者1名。死者のうち1名は片手錠をかけられた女性だった。唯一の生存者でその家に住む17歳の少年・仁科徹は当初完全黙秘。
現場の様子から警察は、男4人による女子高生集団監禁事件と判断し、捜査を開始する。
ほどなく死者3名の身元は判明し、2週間にわたって被害女性に加えられた凄惨な虐待も明らかになるが、瀕死の重傷者は身元不明のまま。
警視庁捜査一課管理官の箱﨑ひかりは、突然供述をはじめた仁科がかけがえのない何かを守るために虚偽を述べていると感じ、被疑者、被害者それぞれの背景を調べ始める。
元警察官僚・古野まほろが描く、胸を穿つ警察ミステリ。
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Posted by ブクログ
読む人によってめちゃくちゃ感想が左右されそうな内容でした。まほろさんに慣れていないとこんな長編最後まで読めないかもしれないですね。
事件内容がかなり凄惨なのでまず読む人を選びます。何回も描写されるし。最初読んだ時はうわ...って思いました。あと、後半怒涛のタイトル回収がなるほど、と思わされました。
どうやったらこんな人間関係思いつくねん、というくらい複雑なので、ちょっとずつ頭の中で整理して読みました。名前がとにかく多い。薙ちゃんがもう少し大事なキャラなのかなと思っていたら別にそうでもなかった感。
まさかあんなに色んな人が死ぬとは思わなかったです。最後に亡くなった(自殺だけど)方は一瞬話が飛んで???になったけど、理解できてすっきりしました。人間関係整理して覚えるのが難しい人にはちょっとしんどい。救いはとりあえず無くて悲しかったですね。スカーフ届けてあげれたのがせめてもの...って感じた。