感情タグBEST3
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10代の頃、楠本まきさんが好きで、この「Kの葬列」も何度も読みました。
当時は、繊細な絵のタッチ、不思議な住人たち、日本でありながら中世ヨーロッパのような雰囲気の世界観、そして何より主人公とKの関係性に魅力を感じ、ただひたすら、その美しさに魅入られていました。
20年が経過して読み返してみると、文学的な表現のみならず住人たちの奇抜な設定自体が当時も今も漫画として斬新(もはや漫画という表現媒体を超越している)という点はやはり魅力的に感じます。それだけでなく、少しずつあばかれていく住人たちの個性が事件解決にうまく絡んでいて、本編と併録されている(2巻)物語でも謎解きがなされるという構成にセンスの良さが表れているなぁとあらためて感心しました。
しかし極めつけはラストの一ページ、少女の言葉ですね。正直、10代で読んだ時は私が幼かったせいもあり、ラストページの意味がよくわからなかったのですが。今読み返してみると、うまい皮肉というか風刺というか、物語の締めに効果的だなぁと思ったりしました。
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もう何回読んだか解らないけど、
しばらく開いてなかった。
何となく今日波長があって再読。
この頃の絵が一番好き。
背景とか、物語の運び方とか、ひとつひとつの絵、描き方が美しいと思う。
Kって何者?
(購入)
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ゴスロリなんて言葉が流行るずっとずっと前からのオサレ漫画だお。「オ・カ・マ」を解読できたあのじっちゃんの読唇術はハイレベルすぎんべって思うおね
Posted by ブクログ
” 午前9時30分起床
制服に着替え
5階建てのアパアトメントの
一室一室を訪ね
モルクワァラを回収する。
それが
モルクワァラ回収人
である僕の仕事だ。 ”
引用 - 3 ページより -
楠本さんの引く細い線が心地よい。
彼女独特のサスペンス感とギャグ感とシュール感だなと思った。
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何度読み返したか・・・
一時はこの世界観にドップリでした。
モノクロの美しさは尋常じゃないです。
話は致死量ドーリスも面白いけど、やっぱコレですね。
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楠本まきの作品でも1、2位を争うくらい好きな作品の上巻。
ヨーロッパの映画見てる気分になります。
彼女が線中毒だった時期の作品で、とにかく繊細で隙のない絵がさすがです。
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楠本まきの漫画。
『Kの葬列』の上巻。
ノイローゼに陥りそうなほどの線へのこだわりが見えて、とても線が美しい漫画。
話もミステリーで、登場人物も個性的で、そして閉鎖的な雰囲気で、フランス映画とかアングラ映画っぽいのがまたイイかんじ。
下巻へつづく
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耽美派の巨匠楠本まき作品の中でも、1番線が細かく絵がとても綺麗な作品。
ビアズリーの影響からか、本当に線が細かく綺麗。
不思議で幻想的な雰囲気。トリップできる。
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謎の男性「K」
突然消えた彼の部屋に、偶然引っ越してきた僕。
不思議な物体を集める男性。
猫を抱いた少女。
僕が見る夢に出てくる見知らぬ男性。
展開が読めないストーリーです。
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楠本まき作品の中で、しっかりとしたストーリーを持ちつつ耽美度が高いのはこれ。
キャラクターも特にしっかりしていて読み易い。少年の美しさと青年の美しさの競演。
二巻はやはりサイドストーリーが多めです。
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アパートの住人・Kの葬儀がしめやかに行われている…しかし、その柩には死体が無い。しかし皆Kが死んだことを知っている。サスペンスのような展開、夢のような物語。螺旋階段と蝸牛の殻の渦がガウディの建築を髣髴させ、ハンス・ベルメールの人形、マザーグースやサロメが象徴的に示され、模倣芸術のように思えました。
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今まで読んだ中で、1番好きな漫画です。
螺旋階段、猫足のバスタブ、ゴシックなお洋服・・etc、
ステキなモチーフがいっぱい。
サロメをモチーフにした絵が気に入り。
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楠本まきさんの作品の中で一番好きなのが「Kの葬列」です。
死体の入っていない棺桶が一つ。死体が無いにもかかわらず、アパートの住人達は違和感を感じない。
なぜ住人達はKの死を知っているのだろうか。そしてKの死体は一体どこにあるのか。
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こちらも大尊敬の楠本マキ様の本。
こっちはホントに最初はワケがわかりません。最後まで読んでなんとか50%理解ってトコでしょうか。楠本さんの独特の絵柄もあいまって一度ハマったら抜け出せない本。
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全2巻の1巻目
トーンがほとんど無くて
白と黒で表現されていて
その線がまた美しい。
冒頭のモルクァラ回収の話では赤も含めた三色。
Kの葬列から話は始まる。
同じアパートの住人が参列するが空の棺。
遺体はないのに住人たちはKが死んだのを知っている。
Kの部屋の新たな住人ミカヤ。
モルクァラ回収人といつもバスタブに入っている魚住が修理の終わったエレベーターの上に遺体があるのを発見する。
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...ミステリ・コメディ?
これは演劇にしたら映えるんじゃないかしら。
奇妙な死、個性的な隣人、謎めいた新しい入居者。
あんなアパートメントに住んでみたい…。
お肉屋さんに変な鳥の卵をサービスして頂きたい。
本編は謎を残したままで終わるけれど、
「Gの昇天」等の番外編で色々繋がって来ます。
いつもながら装丁の美しさが素敵。
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Kがあの人みたい。すごく昔の漫画なのに、今読んでもうっとりする。耽美を維持するのは生活しづらいけど、やっぱり忘れたくないなぁ。好きな人の腐乱する姿はロマンチックだとは思わないけど。
Posted by ブクログ
とにかく耽美で怪しくて不思議な話。
あるアパートで、住人「K」の葬儀が行われている日、空き部屋になったKの部屋に主人公が引っ越してきます。主人公はアパートの住人から、確かに死んでいるはずのKの遺体が見つからないという話を聞き、興味を抱いて調査を始めうんぬんかんぬんという内容。
なぜKは死んだのか、死体はどこに消えたのか、色々な謎が少しずつ明らかになっていき読んでいるうちに物語の中にどっぷりと引き込まれます。
伏線がいたるところにちりばめられていて、読み返してはじめて「なるほど!」と思うところもあり、練りに練られたプロットに感激しました。モルクワァラ回収人と肉屋が好き!
Posted by ブクログ
全2巻
ミステリー。
ちょっと怖いし、難しいので一度読んだだけでは理解できない。
タイトルのまま、Kという人物の死の謎を追いかけるといった話。