【感想・ネタバレ】中国詩人伝のレビュー

あらすじ

日本人にも親しまれている中国詩の巨星たち。最初の詩人・屈原から、中国革命の星・魯迅まで、明快に面白く描く詩人伝の決定版。熱気と自省、真情溢れる詩魂を語る――中国最初の詩人・屈原(くつげん)から、中国革命の星・魯迅(ろじん)まで、日本でも親しまれている中国詩の巨星たちの、詩と人生を語る名著。深い考察を、平明に面白く伝える著者の筆から、鮮やかに立ち現れる詩人たちの姿と心。激動の中国史に燦然と輝く詩魂が、現代の日本人の胸にひびく、詩人伝の決定版。李庚(りこう)が描く肖像画入り。

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Posted by ブクログ

戦国時代の屈原から、近代の魯迅までの詩人たちの簡単な評伝と、代表作を組み合わせた読み物。
幻想の詩人、李賀の、色彩感に満ちた詩。
中国の詩の歴史の中でも異色の存在を、この本を通して初めて知った。

名前くらいしか知らなかった杜牧が、放蕩の時代があったもののエリートコースにいた彼が、眼病を病む弟のために官途を擲ち、その死後は遺族の面倒を見続けたこと。
こんなことを知ると、「南朝四百八十寺 多少楼台煙雨中」という詩さえ、ちょっと見る目が変わってくる。

この間、欧陽脩の文章に、梅聖兪(尭臣)のことが書かれていた。
官職に恵まれず、なぜか日本ではほとんど知られることがなかったこの詩人が、新婚の妻のこと、飼い猫や鶏、蚊や蚯蚓まで、身近なものを平易に読む、北宋初期の詩壇では異色の詩人であったそうだ。
この人の詩も読んでみたい。

この間まで、お習字の稽古で王庭堅の尺牘を書いた。
蘇軾の門下に育った彼は、官僚としては不遇だったらしく、老荘に心を寄せていたとのこと。
そんなことも、知らなかったのだ。
触れる機会はあったというのに。

知ることで、少しずつ、世界がひらけていく。
そんな一冊だった。

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2017年03月29日

Posted by ブクログ

詩人ごとに書かれている。10年前に読んだ本なので、あまり思い出せませんが、李賀という不思議な詩人が印象に残ってます。瑠璃色の酒?この本で李賀を初めて知りました。

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2009年10月04日

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