あらすじ
企業ネットワークへの不正侵入、ランサムウエアをはじめとするコンピューターウイルス(マルウエア)感染、フィッシングのようなネット詐欺被害、サイバー攻撃による被害は毎日のように報告されています。
サイバー攻撃で一番狙われるのは「人」です。どんなに強力なセキュリティー製品を買ってカギをかけたつもりでも、内側にいる人間がだまされて開けてしまえば何の意味もありません。
サイバー攻撃を防ぐために最も重要なのは、一人ひとりが「どういった手口が出回っているのかを知ること」です。手口が分かれば効果的な対策を打てますし、だまされるリスクも減ります。正しい知識は高価なセキュリティー製品に勝るとも劣らない効果があるのです。
こうした考えから本書は、テレワークを狙う巧妙な攻撃、さらにはフィッシング詐欺から、ビジネスメール詐欺、ランサムウエア、偽メッセージ、心のスキを狙うソーシャルエンジニアリング、コロナ禍に便乗した攻撃、AIを使った未来の攻撃の可能性まで、さまざまな手口を、分かりやすく楽しく紹介しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ITリテラシーは必須の能力なのになにぶん私達はアプリケーションで操作するところにしか触れる機会がない。
目で見えない部分にどこまでも広がっているインターネットのデジタルがどのように構築され、どこに弱みがあるのかを教育する場は必要だなぁとあらためて思った次第。
Posted by ブクログ
ダイヤルアップ回線接続の頃からインターネットを使っている中年女だが、この四半世紀でこんなにネット環境が変わるとは思ってもみなかった。
あんまり技術に乗っかって追いついてはいないが、一体世の中どうなっているのか知りたくなって手に取った一冊。
メールが普及しはじめた頃、「メールは葉書だと思いなさい」と忠告してくれた人がいた。要するに、そこに書いてあることは手に取れば誰でも読めるし、盗めるし、悪意があれば闇に葬ることだってできるってことか。
キャッシュレスの波に乗って、何も知らないままスマホやタブレットなどを使う人が増えている現実が怖い。普及啓発や教育は、いつも後回しか。子どもたちにはせめて学校で必要最低限を知る機会があってほしいと願うばかり。