あらすじ
国連でSDGsが掲げられてから「サステイナビリティ(Sustainability:持続可能性)」という言葉をよく聞くようになりました。社会や地球環境、私たちの日々の暮らしを持続させ、保護し続けるというこの概念は、企業の社会的責任(CSR)の文脈でよく語られます。
しかし、本来サステイナビリティとは企業活動だけを指すのではなく、もっと私たちにとって身近な「自分にも社会にも無理のない生き方そのもの」を意味します。サステイナブルな社会を実現するには、社会を構成する私たち一人ひとりもサステイナブルである必要があるのではないでしょうか。
本書は、ガーナで起業した日本人の女性起業家である著者が、突然舌がんを患ったことをキッカケに生き方を見直し、「サステイナブルな生き方(=サステイナブル・ライフ)」にたどり着くまでの過程で得た気づきを紹介します。
サステイナブルな「体」をつくるための食べ物やスキンケアのこと。サステイナブルな「社会」を実現するためのビジネスのこと。自分がサステイナブルであるための「心」のあり方……。特にガーナの人たちと対等にビジネスをするなかで知った彼・彼女らの考え方には、私たちが生きやすくなるヒントが詰まっています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
海外の人と仕事や生活をする上で、筆者の考え方がどのように変わっていったか、体験談を通じて書かれている
英語を話せず異文化との交流をできない自分でも、多様な考え方を実際に会話して聞いたような気持ちにさせてくれた
•幸せになるのではなく、幸せは感じるもの
•自分が持っていないものではなくて、恵まれている今を楽しむ
など、第5章は心豊かに暮らしていくための心得が書いてある気がして、読んだよかった
Posted by ブクログ
持続可能なビジネスモデルの構築とその努力の経過を記載されているのかと思いながら手に取ったのだが、著者が病気やガーナでの生活から気づいた様々なことから、幸せのヒントを見つけられたように思う。
以下のような著書がパートナーとの会話で気づかされるところが良かった。気づいたことを押しつけがましく読者に伝えていないことで共感できたように思う。
「人と比較するのではなく、自分が恵まれていることに目を向ける。持っていないものではなくてね。持っていないものなんか見ていたら、ギリがないだろう。今こうやって、友達とビールを飲んで映画を楽し
める。何の文句があるって言える? 最高だろう?」
「他人の靴を履く」でブレイディみかこさんが、人に迷惑をかけたくない日本社会は、自分も人に迷惑をかけられたくない孤独な社会といったようなことを言っていた。
私はこれに対する考え方として著者の以下の考え方が響いた。
「人に迷惑をかけてはいけない」ではなく、「他者を尊重しよう」という社会になれば、誰もがもっと自由に生きやすく
なるのではないでしょうか。