あらすじ
「友だちが多いほうが幸せ」は本当か。
競争がない、仲間はずれがない、みんな仲よし、の理想のもとに続けられている現代の教育。でもそれはそもそも無理な話。
10人がいれば、そのうち数人はあなたのことが嫌い・もしくはまったく興味がない、と言われていて、あなたとどうがんばっても合わない人がいるのが現実。そこで仲間はずれにされないように「嫌われない」ことに執着すれば、自分を殺して生きることになる。
「嫌われないようにする」から、「好き」「好かれる」ことに意識をシフトしよう。
自分の話をきちんと聞いて意見をくれる友人、自分に嘘をつかずに何でも打ち明けられる親友。そんな人がひとりでもいれば、あなたはあなたらしい人生を幸せに生きていけるのです。
では、どうしたらそんな関係が築けるか、自分サイドでまず何を変えるべきなのか。10代の悩みと多く向き合ってきた著者がやさしく解説します。
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Posted by ブクログ
この本の対象年齢の人はもちろん、その親世代の人、それ以外の人が読んでも楽になれるし勇気がもらえるのではないかと思います。
悩んでいるとき、そうでないときにも読んでみて欲しいです。
人間関係はずっと続きます。
でも、自分を強くもって楽しく生きていこうと思える本です。
Posted by ブクログ
精神科医 和田秀樹さんの本はこれまで読んだことがなかったので、一度読んでみることに。
精神科医としての知識・経験に基づき、人間関係で生きづらさを感じている若者に向けて、読みやすく分かりやすい言葉を使って、具体的な解決法(対処法)を紹介されています。
『人間関係で悩んでいる』、『今の人間関係を見直したい』と思っている方にオススメです。私も、読んだことで悩んでいたことの解決法が分かり、安心することが出来ました。
特に心に残った点は以下の3つです。
1、『もしも「嫌だな」と感じたなら、「嫌だな」と言っていいのです。』(59ページから引用)
周りの人と違って良い。自分が嫌なものは嫌。それで良い。
私は、社会人になってから自分の意見を発言することを控えるようになりました。新人時代に、異質な存在は叩かれることを身をもって体験したからです。
それ以来、周りの人の意見を聞き、様子を伺い、反対意見を言わないようになりました。
それに対して、和田さんは、昔の私に語りかけるように言ってくれました。『自分の感覚を信じて行動するというのは、本当はとても誇らしいことなのです。』
忘れていました。私らしく過ごしていた時のことを。
これからは、小さなことでも、自分の想い、感覚を大切にしようと思います。
2、『自分自身の「生きる力」を強化していくことも大事』(108ページから引用)
自分の強みをどんどん伸ばし、パフォーマンスをあげていく。それが、自分らしさを発揮することに繋がり、自分の魅力アップに繋がる。そうすると、その魅力を認めてくれる人に出会える。ますます自分らしく、幸せに楽しく生きていける。この気付きから勇気をいただいたので、これからは、もっと自分の強みを磨く時間を増やしていこうと思います。
3、『1つのことができるとうまく回り始める』(133ページから引用)
子どもの頃、自転車に乗る練習をしたことを思い出しました。初めはペダルを上手く漕げないのに、急にできるようになる瞬間があって、それからはずっと上手く乗れる。
いろんなことが急に進み始める感覚は、多分、誰でも経験したことがあると思います。
大人になってもこういうことはあると思うので、諦めずに、ボチボチ続けていこうと思います。
Posted by ブクログ
とてもシンプルで読みやすいです。
日本の“みんなと仲良く”“1人でいる=寂しい人”の根強い価値観が、特に学校という社会の中で悪習になっているのは常々感じています。
少しづつでもこの価値観から脱却し、自分らしく受け入れられ、救われる人が増えていく事を心から願っています。
多様性の中で、どんな意見、考えも大事に(同意で無くてもです!)されていく事が先ずは必要です。
Posted by ブクログ
自立した大人になったら分かるよな〜ってことが書かれているかと思います。
でも、最近は、友達はいたらいたで楽しいけど、1人でいるのも好きって子の方が増えている気がしますけどね。
Posted by ブクログ
自分を大切にしたいと思える本。世の中には、いろいろな世界があり、いろいろなものの見方があり、さまざまな人が存在する。自分の人生は自分だけのもの、我慢して、人に合わせるのではなく、自分自身が楽しいと思えることが大事。
✴︎どうがんばっても合わない人はいる
✴︎まずは自分のパフォーマンスを上げる
✴︎自分の人生の価値は自分で決める
✴︎自分を発揮できる世界を探す
Posted by ブクログ
みんなに好かれなくていい
という言葉はぜひ子どもたちに伝えたい。
この本は、だから「みんな」じゃなく、親友を大切に、と言う。
私自身は「親友」という言葉はあんまり好きじゃない。親友と、そうでない人を分けるような、人を囲うような言葉に聞こえるから。
でも、自分がどう思われるかとか考えなくていい、大切な友だちや仲間はいる。
あなたのこと、わかってくれる人たちと必ず出会えるよ、と伝えたい。