【感想・ネタバレ】ひとりをたのしむ 大人の流儀10のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月06日

発想やとらえ方が新たにできる本です。

タイトルのとおりに、ひとりで生きていく練習をしないとね。誰かとはいつかはいなくなり思い出にしかならないかも…ひとりで考え感じて悩み喜び…生きていることの大切さを知る…
ひとりは不幸ではない、ひとりにもなれない弱さが不幸を呼ぶ。
もっと自分をわがままに自分らしく...続きを読む生きる自信と誇りをもとう。

ぜひ〜

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月20日

ひとりをたのしむ、というより、人との繋がり方について言及されているように感じた。
誰でもいつかは死ぬ。それを肌感で言語化して心に響くよう伝えることのできる作家だと思う。何度もこのシリーズを読み、泣いた。
この本で、東北一のバカ犬(これは伊集院氏しか使ってはいけないワードです)ノボくんが亡くなってしま...続きを読むった、その寂しさがとても伝わってくる。一人と一匹ではなく、本当に二人、と書くにふさわしいと感じる。

厳しくも少し優しいような今回の作品、伊集院氏は、私ごときが言えることではないが、優しく、こうありたいと思う理想の人間だと思う。
私は、とても好きです。
いつまでも、このシリーズを読めますように。

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Posted by ブクログ 2021年11月04日

この作家の小説は読んだことがない。
小説を読んでから、このエッセイ集を読むと、また違って見えるものがあるのだろうな。
忠臣蔵を題材にした作品を読んでみよう。

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購入済み

コロナのこの時期だからこそ

2021年04月19日

コロナのこの時期だからこそ、考えさせられるものがある。作者のように力強く生きることは、人それぞれだと思うが、周りの人々との距離感、付き合い方、そもそもの自分自身の生き方を改めて考える良いきっかけになった。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

2021年初版。著者の亡くなられたのを、きっかけに10作品目です。「大人の流儀」というメインタイトルよりも、サブタイトルにいつも惹かれます。さらに一つ一つにつけられたエッセイのタイトルも胸を打つものが多い。「大人の流儀」というよりも正確には「伊集院静の流儀」が正しいかな。相変わらず両親・若くして亡く...続きを読むした弟・家人とのエピソードが中心です。いつかくるであろう東北一のバカ犬との別れ、なんだか悲しい。

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Posted by ブクログ 2023年11月14日

1.著者;伊集院氏は、小説家・作詞家。電通のCMディレクターになり、松任谷由実や松田聖子のツアー演出を手掛けました。その後、作家デビュー。「乳房」で吉川英治文学新人賞、「受け月」で直木賞、「機関車先生」で柴田錬三郎賞、「ごろごろ」で吉川英治文学賞を受賞。また、伊達歩の名で作詞家としても活躍。「愚か者...続きを読む」で日本レコード大賞を受賞。マルチな才能を発揮しています。
2.本書;本の帯にある言葉です。「人は誰でも別れ、離れ、ひとりになる。そして、誰にも静かな時間がやってくる。喧騒が消え、孤独が友となる。一人の時をじっと味わう。人生、こんな楽しみもあったのだと、気付く」と。四章構成で著者の考えを35項目綴ったエッセイ。「第一章;過去を振り向いたところで」「第二章;苦しい日々もいつかは」「第三章;ひとりもいいもの」「第四章;大切な人」。シリーズ合計で、200万部超えのベストセラー。
3.個別感想(印象に残った記述を3点に絞り込み、感想を付記);
(1)『第一章第7項;孤独と不安』より、『私は若い頃、教師にこう教わった。「良い本、良い小説は、一度読み終えてから、十年後、二十年後に読んでみると、初めて読んだ時には発見できなかったものを見つける事が出来る」人が生涯で何度か読んだ小説は、やはり良い小説なのだろう。・・・人も書も、接する側の成長によって見え方、読み方が違うからかも知れない』
●感想⇒読書の目的は、三つあると言います。❝①職業人としての専門知識を得る ②現代人としての時代の風潮や傾向を知る ③自分の生きる糧となる❞です。中でも、❝③は、自己形成の土台作り(考え方や生き方)❞になり重要と考えます。沢山の知識を習得した所で、陳腐な人生観・世界観では、如何なものかと思うのです。❝自分が選んだ良書を多く読んで先人に学ぶ事❞です。「人が生涯で何度か読んだ小説(本)」はそんなにはありません。私が良書と思う本の書評です。❝人間は強い意志さえ持ってれば、どんな逆境に陥っても、そこから必ず這い上がってくるものだ❞。良い本は、個人の生い立ちによって異なり、各人各様です。人生の糧となる本に巡り合える喜びを噛締めたいものですね。
(2)『第三章23項;大人の男』より、「大の大人の男が、銀座のバーのカウンターで一時間半もの間、どこそこの店が美味いとか、裏メニューとか、アホ女優がお忍びで来るとか、果ては会社の経費で食べられた、と品性の欠けらもない話を延々と出来る事が、オカシイと言うより、そんな事を知っている事が君達の人生に何を与えてくれるんだ?」
●感想⇒若者3人の話です。バーテンダーが、伊集院氏の前に来て、「お席移られますか?」と訊いたようで、余程酷かったのでしょう。バカ話で盛り上がるのは分からないでもありませんが、TPOを弁えられない人達ですね。私も時よりそういう場面に出くわしました。キチットした身なりの若者達が、上司に対する愚痴・低レベルな芸能人の噂話・・・にうつつを抜かしていました。友人知人と酒を酌み交わしながら、高尚な話でなくても、時事・趣味・家族などの話題の方が刺激になると思うのですが。所で、最近はデジタル化の浸透で、新聞を取らない、読まない人が増えているそうです。若い頃、上司から「日本経済新聞をとって、会社に来る前に目を通してきなさい」と言われました。仕事の仕方は言うに及ばず、人間としてのあり方に関するアドバイスをしてくれた上司には、感謝あるのみです。師と言える人でした。
(3)『第三章27項;不器用なほうがいい』より、「新人が応募する文学賞の選考会へ選考委員として参加する事が続いて、私が、これはと推した作品がことごとく落選した。・・・受賞作は分かり易くて、むこう受けしそうな作品だった。小説が以前より読まれなくなって、読者を広げるには、そういう類の作品がイイのだろうが、小説は何かの答え、結論を見つける為にあるものではない。むしろ逆で、答えがない、もしくは答えが見えない点が、何度も同じ作品を読む行為につながる」
●感想⇒「私が、これはと推した作品がことごとく落選した。受賞作は分かり易くて、むこう受けしそうな作品だった」。伊集院氏のような作家がいて安心しました。文学賞の裏では、人脈や金銭が動くと耳にします。真偽の程は分かりませんが、当たらずしも遠からずでしょう。今は亡き作家、S氏の逸話です。某文学賞の審査委員だった頃の話です。氏は審査の時に「金銭で受賞作品が左右される審査は出来ない」と言って、自分のコサージュを外し席上において退席したそうです。伊集院氏にもそうした気骨を感じ、拍手喝采です。次に、最近の小説に関する感想です。確かに読み易いと思いますが、立ち止まって考えさせられる本が少なくなりました。加えて、過去に読んだ本に比べ、言葉を辞書で調べる事も減りました。大江氏や遠藤氏の本は難解ですが、深慮する事が多く、読み答がありました。
4.まとめ;本書冒頭の言葉です。「人間には一人になる状況が否応なしにやって来て、一人で生きる事と向合わねばならない事が、実は大半なのだ」。人間は、生まれる時も死ぬ時も一人です。その間の人生で諸々の人に出会い、交流し、喜怒哀楽します。当然に目標を定めその達成にも刻苦勉励骨身を惜しまず努力するでしょう。成功してもしなくても、良いではありませんか。プロセスが大切です。頑張った自分を褒めようではありませんか。そうした中で、いつかは一人で生きる事になります。現代は、戦争の恐怖や高齢化等の難題を抱え、将来の展望が見えず、私達を脅かしています。それでも生きなければなりません。一人になったら、読書で先人と会話し、楽しみを見つけたいものですね。(以上)

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Posted by ブクログ 2023年06月17日

このシリーズも10冊目。コロナ禍真っ只中の発刊だけあり、あらためて伊集院さんの信念を強く感じることができました。ご自身の闘病もあったからか、負けない思いと励ましのエッセイが多く、勇気をもらえました。

『働かざる者食うべからず』
父上の教えを体現し書き続ける氏を、すごいなぁと思っていました。
自分は...続きを読む、働かなくて良いならって、ずーっとぐうたらな思考でしかなかった。それが、少し変化があったんです、ここ最近。「なんか俺も頑張ってみようかな」って。。。
答え合わせに正解したみたいで、なんか嬉しくなりました。

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Posted by ブクログ 2023年06月11日

そうか、伊集院さんくも膜下出血だったのか
よく回復したな
長生きしたノボも亡くなった
人に対する見方も伊集院さん独特で
面白い
でも鹿児島の男は、彼が書いているタイプばかり
ではない
人の顔色ばかりみて、卑怯な輩も
けっこういるよ

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Posted by ブクログ 2023年04月06日

とうとうノボさん亡くなったんですね。お二人のやりとり、最高でした。家族って凄い。奥様とお母様も。病気回復されて良かったです。

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Posted by ブクログ 2022年09月07日

10年前のコラムから読んでますが、ずいぶん先生の印象がかわりました。なんというか静寂というかきつく文章を書いていても、静かな印象の文体になりましたなあ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月03日

2021年、14冊目です。

伊集院静のこの「大人の流儀」シリーズは、最初から全部読んでいる。
今回が10冊目です。10年近い年月が経過していると思う。
この間、著者の価値観(これが、大人の流儀ということだが)に、
全くブレがない。今回のテーマは「ひとりをたのしむ」というものである。
一人も以外にい...続きを読むいものだよ!という軽い言葉と同類ではないだろ。
人には、必ず一人になる時が来る。誰かと(人以外の生き物も含め)離別が
必ず訪れる。だから、必ず”ひとり”になる。

こう考えたらいいよとか、こういう行動を進める(例えば、趣味を持つとか、
地域社会と繋がりを持つとか)というものとは全く異なる内容です。

”たのしむ”と書かれているが、”ひとりを生きる”ということだと感じます。
自分の価値観を持って、それにご機嫌を伺うような生き方をするのは、
大人ではないということか。

書かれていることは、私のような高齢になると、うなずきたくなる事ばかりですが、人生の経験を積まなければ、この境地に到達できないのが、口惜しい。

自信を失い、小さく震えながら生きている若者に、「君はまだ若い」と
声を掛けてあげたいが、とても沁みるとは思えない。

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Posted by ブクログ 2021年04月05日

数年に一度読みたくなる大人の流儀シリーズ。
辛口風だが愛犬やゴルフのネタが多く興味が湧く。
とても心静かに読める本であり、読むと心が安らぐ。

P115
優秀な経営者はすべて、イラチで、短気で、瞬間湯沸かし器である。ゴルフを一緒にしていても、前の組がノンビリというか、あちこち行って前へ進まないと、こ...続きを読むう言う。
「何だ!あの連中は。バカなのか。アホなのか。何なんだ?」
ゴルフが遅いプレーヤーは、作家でも、経営者でも、職人でも、全員役立たずである。

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Posted by ブクログ 2021年03月20日

-2021/03/03
最後の無頼作家と言われる伊集院静の新書「ひとりをたのしむ」▶︎「人間は病の器」と言われるごとく、知人が一人また一人とこの世を去っていく。▶︎「一人じゃ生きていけない」から「ひとりだから楽しく生きる」への転換のヒントに溢れる。

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

初めて読んだ伊集院静さんの本。
エッセイなので読みやすかったです。
結構バッサリ切り捨てていて、こんなこと言っていいの?とこちらが心配になるほどでした。
前回のラグビーワールドカップのことやコロナ禍になってからのことも書かれていて、そんなに月日が経ったのかーと時の流れの早さにビビりました。

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Posted by ブクログ 2023年10月10日

伊集院静氏の辛口随筆(エッセイ等と軽く言えない)。掲載された週刊紙の発行日が2019年9月から2021年2月なので、ちょうど新型コロナ禍の始めの時期と重なっている。外出自粛などと言われていたため、一人で過ごす時間をどう捉えるか、というテーマで書かれたものが多い。『ひとりのときをじっと味わう。』と言う...続きを読む著者の境地にたどり着くには、まだまだ"修行"が足りないと感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月23日

「大人の流儀10」
齢ばかり重ねても「大人の流儀」に届かない私
伊集院静のズバッと言い切るところがいい
うなずくところが多い
でも鼻につく

「無頼作家」さん、お元気で
ノボくん、がんばったね

≪ 味わえる ひとりの時間 いいもんだ ≫

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