あらすじ
「自分はどのような最期を迎えたいかを、今こそ真剣に考える時です」――。高齢者の延命治療について大反響を呼んだ告発の書から5年がたった現在、新型コロナ禍によって大きく死生観も揺らぐなかで、われわれにとって望ましい終末期医療とはいかにあるべきかをふたたび問う!
★職員も受けたくないと言う「苦しみの多い終末期医療」
★救急救命センターは高齢者でいっぱいのなぞ
★ドッキリ! 自然な看取りなのに警察が介入
★欧米の高齢者医療は、苦痛の緩和とQOL向上
★世界の非常識!? 終末期高齢者への人工的水分・栄養補給
★胃ろうで生かされるのはだれのため?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ずっと前、欧米に寝たきり老人はいないと聞いた時、寝かせきりにしない、日中は車椅子に乗って起きてもらうんだ、というノーマライゼーション的な意味合いで話をきいていた気がする。
だけど、最近の話では、終末期の医療の考え方がそもそも違うってことだとこの本には書かれていた。
私たちに必要なのは、死生観の教育なんだとつよく感じる。
Posted by ブクログ
2016年出版されたものに、2021年時点で1章を追加記述したもの。
この本が最初に出版された頃、高齢の親の末期に
入院先の医師から胃瘻を勧められ、本人も了解して施術したものの、とても苦しそうにしていて後悔したので、手に取って読んだ。
一言で言うと、衰弱しつつある高齢者にとって、胃瘻はもとより、頚管栄養や点滴まで含めて自然死の妨げになるとのこと。
西欧では、こうした医療行為は、延命を望まない高齢者にとって虐待と感じられるとのこと。
我が身の時は、具体的な延命治療拒否の書面を残しておこう、と思う。