【感想・ネタバレ】応家の人々のレビュー

あらすじ

昭和十四年、日本統治下の台湾――-。名高い旧家・応家の美女の周辺で男たちが相次いで死亡する。最初の夫が海難事故死し、二人目の夫は何者かに殺害され、さらに毒殺事件が起こる。内地から派遣された警官が、台北から台南の町々をめぐって事件の謎を追う、妖しい懶さが漂う長篇ミステリ。

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Posted by ブクログ

結構前に書かれたもので文体も古さを感じるけど、すぐ引き込まれた。舞台となった台南の大耳降街は、実際は大目降街と呼ばれ、今は新化老街というところらしい。行ってみたい。

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正体不明の秘密結社やらが湧いて出る、事件の推移は混乱気味で、取って付けたような謎解きはなされるものの、どことなく腑に落ちない。もとから明快な結末を付ける気は作者にはなく、純粋にミステリとして評価するといい点は付けられない。まだ戦争が始まったばかりで、弛緩した空気の漂う、戦前の台湾の風俗を愉しめるかどうかで、評価は決まる感じ。迂生は楽しんだけどね。ただ結末は、うまいオチを思いつかなかっただけにも思える。

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2021年03月03日

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