あらすじ
【電子限定描き下ろし付き】【ページ数が多いビッグボリューム版!】クラスが別れてしまい、会わない日々が続いていた園木と真嶋。久々に喋ることができた時、真嶋が中学時代に停学になった事情を聞いた園木は、その内容以上に、真嶋が「話してくれた」ことが嬉しかった。それなのに、真嶋が誰かと仲良くしている姿を見ると、もやもやしたり苛々したり、そんな自分を認められずに真嶋を避けてしまったり……。高校生活が終わりを迎えようとした時、園木が出した答えとは? 感動の結末と“それから”の描き下ろしを収録した、青春ボーイズラブの決定版! 電子限定「ちょい足し」&旧版カバーデザインも掲載の大ボリュームでお届けです☆
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正反対の文化圏の男子同士が少しずつ仲良くなっていく時間の尊さをギュッと濃縮還元した上下巻。園木の地味な変人っぷりに興味を引かれた真嶋がぐいぐいと距離を詰めていき、園木は真嶋の距離の近さに戸惑いながらも、なんだかんだ彼の距離感に慣れていく……という、じわじわとした関係性の変化が愛おしくて仕方ありません! 真嶋が園木を振り回しているようで、実は真嶋のほうが園木に振り回されがちなところに、ニヤッとしてしまいます。
基本的に大きなドラマは起きない2人の日常ですが、「園木の腹筋を真嶋が面白がって触りまくる→園木に怒られる→なぜか興奮する真嶋」、「修学旅行のホテルで何度園木に注意されてもスリッパで外に出てしまう真嶋→最終的に園木が大爆笑」など、とりとめがないのに不思議と胸がキュンとしてしまうエピソードに満ち溢れています。(改めて読んでみると、やっぱり園木の奇行のほうが多いですね)
そして、BLお約束の「あーん」からの無自覚間接キスや、真嶋の「なんか俺もうつまんねえんだよな お前がいないと。」発言など、どストレートに萌えるシーンもばっちり! このアップダウン、たまんねえっす。
登場人物が全員推せてしまうのも、本作を溺愛してしまう理由のひとつ。ド天然な園木の友人・うめくんや、普段は癒し系だけどチャラ男・マハラを飼いならしているミステリアスボーイ・ハルミくん、真嶋と園木の関係に萌え萌えしているランちゃんなど、ナイスキャラ揃い。特に、ハルミくんとマハラの関係が気になります!!
卒業後、2人の関係がどうなるのかは、続編『あちらこちらぼくら(の、あれからとこれから)』(集英社)にて! 離れていてもどこかで相手のことを気にかけて、「会えない時間が愛育てるのさ」状態がきゃわわな2人をとくとお楽しみください!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
上巻と下巻合わせての感想。
心の機微が表情や眼、しぐさからよ〜〜く伝わる素晴らしい作品でした。
男子高校生らしい物事の考え方や思考、行動が出ていてまさに青春BLの金字塔。上巻から下巻の序盤にかけて、BがLしないなあ…ニアBLみたいな感じで終わるのかな、と思っていました。しかし、最後の最後で頭上からタライが落ちてくるような感じで…。一回、手紙のシーンまで戻って「えっ?えっ…」と戸惑いながら最後のページまで読み進めました。あの二人ってそうだったの〜!?という同級生のような驚きが感じられるのではないでしょうか。
終わり方は賛否両論ありますが、私はアリかなと思います。上巻、下巻でしっかりと真嶋くんと園木くんの心情変化やお互いに対するモヤモヤを描いていたことから読み取っていけるのが面白かったです。この作品(間違っていたらすみません)一回もお互いに対して"好き"という言葉が出てないのがすごいなと思います。
また、元々BL誌でやっていなかった作品ということもあり、純粋に漫画としてBLが好きかどうか抜きでとても面白かったので初心者やBLを読んだことがないよ!という人にもおすすめできる一作だなあと思います!
続編も出ているとのことなので、あの後彼らがどんな風に最後のシーンに繋がっていったのかがワクワクしております!
Posted by ブクログ
うおー、そうか。
上巻、たるいなと思って読んでたんだけど、上巻でしっかり2人の関係性築いてきたから下巻の後半からの展開が生きるんだろうなぁ。効率だけではなんともならない世界をみた。
終わりがもうちょい濃くても良かったなぁ。描き下ろしまで本編のほうがよかった感。
あと、まじまが所属してたハンド部の人との仲違いについて釈明や伏線の回収的なものがなかった気がするんだけど、目黒殴った話に帰結するということでいいのかな。