【感想・ネタバレ】消失の惑星【ほし】のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでるうちにどんどん息苦しくなって一回本を閉じてしまった。女性としての自分に突き刺ささりすぎる内容だった。ラストについては、色んなサイトのレビューを読んで、人によって解釈が違うんだと驚いた。自分と同じ解釈の人もいたけど、まったく違う解釈もあって面白い。
二月のレヴミーラの話が個人的に一番刺さる話だった。夫が愛しくなった。

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2022年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説を読んでこんなに心が痛むのははじめてだった。ある意味ではハッピーエンド的な終わり方かもしれないけれど、リリヤ、ソフィヤ、アリョーナその後のことを考えるとまた苦しくなる。3人の母親だってきっと手放しには幸せを謳歌できない。犯罪の被害に遭うこと、そのことで残る痛みまで想像させる。

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2023年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良い点。題材にしている部分が面白い。ロシアの半島が舞台で、民族差別や性差別があり、それといなくなった姉妹に対する周りのリアクションを描く、という目線が面白い。

悪い点。デビュー作なので、少し何を書いているか分かりづらい部分はあった。また、登場人物が年寄りは小言が多く、男は下品かアホで、女はそれなりに聡明で自立しているみたいな感じで、幅が少なかった。それもあり、少し途中でダレていた。

”異常”といい、こういう作品のスタイルが流行っているのかな。何か事件があって、それを囲む複数の人間の人生を描く的な。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

装丁と同じ、全体的に灰色の雰囲気の物語だった。でもただ暗い話っていうわけではなくて…いや明るくはないけど、なんだろうな。色がない?寒いからかな。
静謐?どこか淡々と描かれる喪失と孤独。閉塞感の中で生きる…というか息をしていく…みたいな。

姉妹の失踪を背景にしながら語られる「消えてしまうには理想的な場所」での女性達の日常。
各話ももちろん面白いけれど、それぞれの物語を読んでいると浮かび上がってくる、差別意識や社会情勢、特に印象的だったのはソ連崩壊後に資本主義へと転換した影響みたいなものかな。
各話が緩やかに繋がっていくのはもうお見事という感じ。ラストはちょっと急展開に感じたけれど、嫌な感じではない。好きなのは二月かな。突き落とされたけど。

「すぐそばにいるものを愛するのは難しい」

この言葉がこの作品を象徴しているわけではないけれど、なんかもうこの言葉に出会えたってだけで、この作品を読んだ価値はあったと思える一文だった。



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2021年04月15日

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