あらすじ
島田荘司選 第13回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作!
「できるなら過去に遡り君を守ってやりたい」
最愛の娘が大学のキャンバス内で自殺をした。薬学部教授の大日方敏夫(おびなた としお)は、娘の千佳(ちか)が死を選ぶはずがないと真相を探る。千佳は生前、母である優子に、付き合っている人がいると打ち明けていた。しかし、相手の詳細は知らされておらず、ミステリーの文学賞に応募していることだけを伝えていた。敏夫は付き合っていた相手が殺人犯だったのではないかと疑いを持ち、自身の遺伝薬理学の知識を使って犯人を特定することを思いつく――。
密室殺人、理由不明の空き巣事件、犯人捜しの罠、ハウダニット的密室殺人、数珠つなぎに起きる事件にページをめくる手は止まらず、読み終えた後には家族の愛の物語に心を打たれる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
3分の1まで読んでほっといた本。
多分、自分の思ったストーリーじゃなくて(何と勝手な)、やめてたんだな。
でもお盆休み中に片付けよう!と思い
読み始めたら中盤から一気におもしろくなり(何と勝手な)あっという間に読んだ。
大学の研究室、ならではのトリック
だし犯人も意外だった。
途中でやめずにもっと早く読んどけば良かった(何と勝手な)。
Posted by ブクログ
薬学部教授の娘が大学のキャンパス内で自殺した。
だが、娘が自殺するわけがないと真相を探る教授。
娘は生前、母にミステリー文学の賞に応募している人とつきあっていると打ち明けていた。
教授は、ひたすら真相を追求するが…
実は、妻こそが真実に辿り着き…。
登場人物の行動にページを捲るのが早くなるが、わかってしまうと、これは家族の愛に終止した話でもあると感じた。
Posted by ブクログ
04月-16。3.0点。
大学教授の主人公。娘も同大学の生徒、大学内で首吊り死する。他殺の疑いも残る中、教授は犯人を突き止めようと。。
文学賞をカギにする着眼点は、面白いと思った。ただ、謎解きも動機もサラッとしていて、非常にあっさりした小説だった。