あらすじ
企業内での権力移転のドラマを実例で考察! ――経営者の「出処進退」は、いかにあるべきか……。東京ガス・安西家の〈世襲〉、五島・東急の〈解体〉、日航・伊藤前会長の〈挫折〉など、企業内権力の移転に働く力学と隠されたドラマを、実例で考察する。ともすると、技能や職能の継承ではなく、特定ファミリー内部での政権交代が行なわれるだけに、「退き際」はいかにあるベきかを、現代にあてはめて鋭く問う。
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Posted by ブクログ
「文字通り素手でリズムに挑み、
旺盛な企業家精神を発揮してフロンテアィを
拓いた創業者経営者たちが、
いま多く世代交代の時にさしかかった。」
→「技術や職能」「継承」ではなく「権力地位」の世襲
「社長が世襲社会」の形成過程ー「停滞社会」
<エネルギー奮出の時期>
平等、協力、勤勉、才能、運、
「人間のブランド化」
「暫定政権」ー「大政奉還」
「公私截然」論理
<権力者の人間性は「退き際」に 疑集して表現される。>
「権力の方から人間に取りついてくるんだ。」 太田垣志郎
「怒るな 恐るな あせるな」
維承 :「禅譲、世龍、予期せざる死」:放代
「限界の自己認知」 本田宗一郎
「時代の移り変わりがオレの頭の回転スピードを追い越した。
もう潮時だ。」
「量は質に転化する。」という
マルキシズム(コメント;これはマルキシズムではなく弁証法)
のかっての信棒者が
ひとたび自ら資本家あるいは経営者に転じた時、
ひたむきに「膨張至上主義」へと走る姿の
一例がよく示されている。
「量と品質は互いに相反するようになり、品質は敗者になる。」
ダイエー「安売りの哲学ー「共存の拒否」
「勝者の行為のすべては、少なくともその人物、
その体制が勝者でありつづける限り、
歴史によって正当化され得る。」