あらすじ
ギャンブル依存症当事者とその家族の手記から、病に陥る背景と家族に潜む共依存の問題を浮き彫りにし、治療によって互いに回復していく様を伝える。医療、相談援助、司法、行政等の専門家から回復に向けたメッセージも収載。病としてのギャンブル依存症の現実と実態がわかる。
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Posted by ブクログ
ギャンブル依存症関連の書籍では最新刊。現在のギャンブルの現状とギャンブル依存症の研究および治療の状況の説明があるだけでなく、当事者と家族の手記が載せられているのが他書にはない特徴である。依存症の回復には、「その病気から何を学び、どれだけ人間的成長ができるか」だが、そのために自助グループは必須であり、援助者もそこから学ばなければならないことを強調されているのが本書の好感が持てるところである。米国のカジノはコンピューター制御のスロットが主流になっている点や、援助者の利益相反の問題など、考えるべき問題は多く、日本でのIR展開は不安を覚えるのは私だけではないだろう。