あらすじ
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驚愕の緻密さ、空気感の演出が世界で高評価を得ている、天才ジオラマニスト・情景師アラーキーの書籍第3弾!
和風建築の基礎知識を調べ、図面を引き、駄菓子屋を訪ね歩き、ゼロから1人で1年がかりで作り上げた、1/24スケールの駄菓子屋ジオラマ作品。
その外観、室内、コーナー、細かなアイテムまで、制作工程をつぶさに解説していきます。
掲載する画像点数は、なんと800カット!
心の奥深くに響きわたるノスタルジーと共に、知的好奇心が湧き上がってくる1冊です。
★作る特典 ペーペークラフト「駄菓子屋の店先アイテム」付き
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
試して作れる。
大学の「都市空間の計画とデザイン」の参考書として購入。建築模型をつくる課題のテーマが魅力的な都市空間だったのだが、本書は今も残る都内の駄菓子屋に取材しており生活感が漂うジオラマになっていて製作の参考になった。
木造家屋についての解説が充実しており、和風建築の知識が身に付く。(ジオラマでは無く)実際の建物の板張の留め方や標準的な寸法、多彩なデザインを知ることができる。一方でジオラマづくりにおいて、現実の構法に囚われない効率的な組み立て方や、内観を損なわない工夫が学べる。模型ならではの手の抜き所と手を掛けるべき所がわかって大変参考なる。実在しない想像上の建物を、取材や実測を参考にして、いかにリアルに具現化するか理解できて良い。
室内や店前を飾るミニチュアの作り方が前半部を占め、肝心の建物になかなか至らない構成なのが少々不満に感じたが、まずは小物の製作で手を慣らせということだろうか。著者が製作に使った材料や塗料、道具を商品名とともに紹介するなどノウハウが満載で使用感や質感がわかる上、型紙も付属して読者も製作にチャレンジしやすい丁寧な作りである。
目次
1.【はじめに】
2.【駄菓子屋ジオラマ】のすべてを撮る
3.【駄菓子屋】を訪ねる
4.【駄菓子】を作る
5.【店先アイテム】を作る
6.【図面】を引く
7.【外観】を作る
8.【室内】を作る
9.【周囲】を作る
10.【おわりに】