あらすじ
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技法書の前に読みたい新しい写真の教科書
Instagramで人気のプロ・フォトグラファー嵐田大志が写真やカメラとの向き合い方、楽しみ方をやさしく紐解いた新しい教科書です。カメラの良し悪しや撮影テクニックの話題に偏るのではなく、自分が撮りたい写真は何か、また自分に合った写真の楽しみ方は何かに気づかせてくれる1冊です。
【目次】
■opening gallery
■第1章 カメラ沼にハマった先で僕が考えたこと
episode1 「良い機材で撮る=良い写真」ではない理由
episode2 カメラ選びの基準
episode3 デジタルカメラとフィルムカメラ
episode4 写真歴が長い人にこそスマートフォン撮影をすすめる理由…ほか
gallery 定点観測 東京の空
column_01 僕がカメラに費やしたお金の話
■第2章 「押せば写る時代」の撮影技術を考えてみる
episode7 僕がオートで撮る理由
episode8 撮影技術は均質化し、重要性が低下する
episode9 テクニックは手段であって目的ではない
episode10 「好き」の正体を言語化しよう…ほか
gallery 僕たちの夏休み
column_02 スマホ編集のススメ
■第3章 もっと写真と向き合うために
episode16 テーマを決めて撮ること
episode17 定番写真集を読むべき理由
episode18 家から300m以内で撮る
episode19 とにかく枚数を撮れ! の罠…ほか
gallery 愛しきハワイ
column_03 僕の好きな写真集
■第4章 写真の本質を考える
episode31 写真とは何か(1)
episode32 写真とは何か(2)
episode33 写真によって異なる時間感覚
episode34 間口が広く、奥が深い写真道…ほか
gallery 大切な人
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
広い世界を知るための手段として写真はある、大切な人々の写真を撮るためでもある、と考えを再確認して本書に共感しました。あまりにもスマートフォンカメラは進化した写真を撮影出来るので、以前に持っていたデジカメでの楽しみはいつの間にか無くなっていました。本書のおかげでカメラ自体でなく写真を楽しみ、そして本当には被写体の魅力を伝えたかったのだと分かりました。日の丸構図すすめ、色々なアスペクト比など、以前の写真撮影の形から昨今は大きく変化していると分かりやすく理解しました。またSNS写真も楽しいものですが、もっとエッセンスの凝縮された写真集からも多く学びたくなりました。写真の意義を唱えた有難い本でした。
Posted by ブクログ
写真撮るのに、肩肘張らなくていいよ
慣習に縛られず、楽しめるといいね
と伝えてくれているようです。
その上で自分の好きな写真を見つけるには
どうすればいいか、しっかり書いてあります。
特に響いたのは『撮影意図は伝わらない』からこそ『意図を込めることを諦めない』という信念です。これは写真に限った話ではないな、と思って。
嵐田さんの人柄の良さがにじみ出ている文章で、押し付けではなく、凝り固まってる脳をゆっくりほぐしてくれるようです。
ふと読み直したい写真の本。
Posted by ブクログ
カメラを始めると、機材や撮影テクニックの話ばっかりやってしまう。
そのような段階を通り越して写真とはそもそもどうあるものなのかを考える本。
この本を読んで、いわゆる撮って出し派の私は、現像をしようと思った。
料理で言うと素材をそのまま出すの感覚である。
でも自分は合成だったり、インターネットのスクロールで目に留まるような派手な写真は好きじゃない。もっとスローで、目に映った写真を撮りたい。
デジタルカメラでも撮影したら、最低限の処理をしたいと思った。
料理で言うと塩コショウを振るぐらいでいい。
自分が写真で撮りたいものを考えたり、何を撮らないかを考えていきたい。
その中でも自分は、人の笑顔を撮りたいと思った。
Posted by ブクログ
著者なりに「写真とは」と定義している本。
カメラの使い方や編集の仕方などのHOW TO本ではなく、写真にまつわる考察をまとめた、著者の考える写真論に近いです。こういった類の本には、共感できる部分と出来ない部分があるのは当然で、70%くらいは共感できたのですが、著者と異なる考えが自分の中に30%ほどあることに気づかせてくれた本です。
それは多分、著者の目指す写真の行きつく先と、僕が目指している写真のゴールが違うからだと思うのです。
Posted by ブクログ
ハッとさせられる言葉が多くて、"写真"について改めて考えさせられる本だった。何だかんだ割と長く続いている趣味だし、これからも自分の好きを追求していこうと思うよ。