あらすじ
アナグマ保護活動家だった祖母の足跡をたどり、イギリスで古くから親しまれてきた謎多きアナグマの生態と受難の歴史を繙き、ウシ型結核の温床として駆除の対象となり大きな社会問題となるまでを丹念に取材。フィールドワークをもとにした精緻な自然描写で、現代における動物と人間のあり方を問うネイチャー・ライティングの傑作。(解説・梨木香歩)
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Posted by ブクログ
”Badgerlands: The Twilight World of Britain’s Most Enigmatic Animal”
Patrick Barkham (Author, Narrator, Publisher)
大変面白かった。
古書セール350円のさらに2割引だった。ありがたい。
ヨーロッパアナグマの保護活動家の祖母の活動の足跡をたどり、
農家、餌付けする人、研究者、また文学作品などに取材し、
イギリスに生息しているヨーロッパアナグマの生態と歴史を探る。
1971年にアナグマがMycobacterium bovisの保菌動物として特定され、
当時、イギリスの牛へのアナグマ関与の問題は検証が必要な仮説であったにも
かかわらず、ランダムアナグマ駆除試験が実施されたりと、
現代はちょっと受難の続いているヨーロッパアナグマ、
イギリスなど以外では、かなり減少傾向にもある。
で、イギリスというと
野生動物と人間の距離がバグっているイメージがある(主観)
日本もその傾向があるが、狭い島国ならでは?(主観)
ともかく、脳内にうつくしいイギリスビジュアルが広がりそうな叙述なので
原書で読むべきかとも思う。
その反面、(反面でもないが)人間がらみのアグリーな話やら
保全や保護の実際のしんどいところもある。
野生とのかかわりを考えさせられる一冊。
現在私が住む地域でも、少し郊外に出ると
ニホンアナグマがちょいちょいとみられる。
もこもことおしりを左右に振って歩く姿や、
地面をほじるところなど、みていて飽きない興味深さ、
確かに”可愛い”のだが、無知なままで、
可愛いからといって、いきなり人間の食べ物をやろうとしたり、
近づこうとはしないでほしい。
うちの近所でも、
キツネなども、コロナ以降市街地に入り込んできたが
人間の食べ物を食べ自己免疫が低下して、
疥癬に犯された個体をみかけることが増えた。
先日、県庁周りで繁殖しているキツネがニュースで話題にもなった。
毛並みがはやり疥癬っぽいが、
可愛いと近寄ったり、かなり接近して撮られた動画がたくさん出回っている。
犬の散歩も多いし、
中途半端な都会田舎なので、無知な飼い主による放し飼いの猫なども
まだ見かける、ペットとの接触で家庭に病気が持ち込まれるのも
時間の問題かと思われる。
感染るんやろな、、、と。
クマのような人間が被捕食者になるケースは別として、
大問題になって、野生動物が悪者にされ、
駆除対象になる前に、人間のほうが知識を得て、
ワイズな行動をしてほしいと、切に願うのだった。