あらすじ
親と決別し、自分の人生を生きる
――幼少期
「言うこときけないなら、家に一人で置いてっちゃうよ」
――小学生
「この子がもしレイプされたら親戚はどう反応するんだろうね」
――中学生
「眠れないなら酒を飲みなさい」
表面化しにくい親からの心理的虐待。
小さい頃から違和感を覚えていたその言動が
命までをも脅かすものであることに気づいた時
椿は、親元から逃げることを決意する。
「私が、自分のために生きる選択をし
現在の日本で可能な限り縁を切るための手続きをした」
その軌跡と具体的方法を描くコミックエッセイ。
【電子書籍限定特典】
描き下ろし・後日談『生きるために毒親から逃げたあと』収録
【目次】
プロローグ
第1章 予兆
宝物
公園デビュー
ループ
第2章 確信
孤立
確信
無関心
痴漢
第3章 激化
殺伐
強制
薬は悪
跡取り
第4章 限界
アレルギー
発達障害
出会い
決意
第5章 脱出
置き手紙
一時帰宅
一人暮らし
分籍と住民票閲覧制限
年金・保険
胸を張って
エピローグ
あとがき
電子書籍限定特典
感情タグBEST3
生きていてよかった
生きていてよかった!という感想です。
毒親の元で自分が苦しいのも分からず理解されずそこから無事に逃げられたことはとても勇気と行動力のいる事だと思います。
逃げたいけどどうしたらいいのか分からないという人に伝わりますように!
私も逃げられないのでせめてもの絶縁を連絡は取らないことで保ってます。
子供ができたことで二重に苦しい現在ですが、自分に向き合うためにもこの作者さんのお話は勉強になりました。ありがとうございます。
私も自分を見つけ見つめたいと思います。
Posted by ブクログ
著者の実体験による毒親からの逃げ方です。
あとがき読んで泣きました。
ここに出てくる父親は私のくそ親父と似ていて、読んでいて度々しんどくなった。
Posted by ブクログ
自分と重なる部分が多くて泣きながら読んだ。縁を切る方法も具体的に書いてあり、周りの人の支援でかなり状況が改善することが分かり、希望が持てた。今は親からの経済的支援がないと生きていけないが、余裕ができたら縁を切って親とは関係なく生きていきたいと思った。
Posted by ブクログ
虐待サバイバーの体験コミックエッセイ。分籍や閲覧制限の仕方など、実務的な要素も盛り込まれて、ためになる。
幼稚園から小学校くらいまでの頃、親から虐待(軽度なものも含む)を受けている子どもが、問題行動を起こす心理もよく描かれている。
自分をいちばん思って、大切にしてくれる人が「親」でなくてもいい。それはとても悲しいことだけど、不幸じゃない。自分をさらけ出して、そこで本当に親身になってくれる人がいれば、きっと幸せになれる道はある。
Posted by ブクログ
私の親とテイストが似た毒親が登場してきた。私の親は性的虐待や身体的虐待も含めたオールラウンダー毒親なのに比べて、著者の親は心理的虐待特化型毒親といった感じでこれもなかなか強烈。多くの被虐待児は毒親と過ごしている時期は薄々異常性に気づいてはいても「そこまで大したことない」と思っていて、離れて初めて程度の大きさに気付く。実際私も、虐待を受けていた長期間親と縁を切るという選択肢は少しもなかった。
残念だったのは、大半が著者が受けた虐待についての内容であり分籍と閲覧制限の説明のボリュームが抑えめだったこと。役所に行って相談してみたら「分籍は必要ないですよ。閲覧制限してたら血縁者でも見れません。」との事で混乱。税金に関する話のくだりも、馬鹿の私にはよく分からなかった。