【感想・ネタバレ】名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

フランス文学、日本文学、イギリス文学、アメリカ文学から有名な本たちを柚木さん視線で紹介。
タイトルは知ってるけど、半分以上読んでなくて、「名作」にはついつい構えてしまってたな。
柚木さんの文章にニヤニヤしたり吹き出したり。
思っても見なかった解釈や、時代背景に驚いたり。
どの本もとても楽しそうに語られるので、もう少し気軽に楽しみたくなった。
といいつつ、やはり最初は大好きな名作を再読しちゃうかなー。

罰がなんだよ、それでも私は、やりたいようにやるよ、と言いたげな彼女達の姿に勇気づけられる「赤と黒」

女性の魅力の正体や、欲しいものを手に入れた時の恍惚とむなしさについて、ここまで突き詰めて描いた物語、それも活字をごくごくと飲み干すような快感を得られる物語「悪女について」

「私が欧米の古典小説が好きな理由の一つは、登場人物が明らかに[やりすぎる]ところだ。怒ったら相手に向かって一ページくらいかけてまくし立て、ショックを受けたら即気絶、失恋のあまり病に倒れたり、召使いにあたり散らしたり、欲やら恨みやらを何年も何年もしつこく引きずっている。」
なんか、これって光の君もだわー。

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2022年02月24日

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