【感想・ネタバレ】スクールカースト復讐デイズ 正夢の転校生のレビュー

あらすじ

山田悠介氏(作家)絶賛! 「ラストの衝撃に、息を呑むこと間違いなしです!」
カバーイラストは四宮義俊氏(映画『君の名は。』回想シーン演出・原画・撮影)

映画『リアル鬼ごっこ』『がっこうぐらし! 』の柴田監督が小説家デビュー! 瑞々しい青春ミステリーです。

夢で見たことが現実で起こる――。転校生がやってきてから、中学生の颯太はそんな不可思議な現象に悩まされるようになる。転校生の名前は咲良。美少女だが人を突き放すような態度で孤立し、すぐにいじめに遭いはじめた。夢でいじめを予見した颯太は、阻止しようとしたが空回りし、自分まで標的にされてしまう。奇妙な夢と残酷な現実に苦悩する颯太はかつての親友である優也を訪ねるが……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生の颯太は、夢で見たことが翌日現実となって起こるという不思議な現象に悩まされています。ある日、咲良が転校生としてやってきます。初日からぶっきらぼうな態度だったことから、いじめの対象になってしまいます。そんな咲良を颯太はほっとくことはできず、夢で予見していることから、いじめを阻止しようと奔走します
しかし、助けたことから、今度は颯太にまでいじめのターゲットに。
夢の正体や咲良の目的が明らかになった時、切なく悲しい物語が待っています。


青春物語ではあるものの、半分以上をいじめの描写が描かれているので、終始胸糞悪い気持ちになりましたし、酷い行為に怒りを感じました。ちょっとでも他と違うだけで、なぜいじめの対象になるのか。いじめに耐える登場人物たちが痛々しく、それでも守ろうとする姿勢が読んでいて苦しい気持ちになりました。

ラストには夢の正体が明らかになりますが、「なるほど、そうきたか」と衝撃を受けました。喜びと同時に悲しみの感情も発生したので、何だか切ないなと思ってしまいました。

一応、最後はこれから頑張ろうという姿勢で終わったのですが、個人的にはその先も描いて欲しかったです。イジメの主犯や学校に対抗しようとする描写を描くことでスカッとした感覚を味わいたかったので、なんか消化不良だなとモヤモヤ感の残った結末でした。

何事もめげずに頑張る姿勢にこれから先、「強い」人物であって欲しいと願いたいです。

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2021年02月09日

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