あらすじ
ひとりの楽しさも、心地よさも知っている。
もう恋愛に振り回されたくない。
いや、ぶんぶん振り回されてみたい。
——行ったり来たりのわたしの心!
恋愛なんてもう卒業。
花や草や虫を愛で、気の合う仲間を思い、心穏やかに暮らしていたい。
そう嘯きながらも、恋に恋する気持ちが捨てられない。
恋愛は甘く美しく、しかし時に猛毒ですらあることだってもちろん知っている
というのに——
人と人との間で交わされる、恋と愛のエピソードを渉猟する日々を丹念に綴った、メレ山メレ子的恋愛フィールド雑記帳。
穂村弘さんとの特別対談を収録!
ブックデザイン:服部一成
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
恋愛する人にもしない人にも味方でいてくれる "どっちつかず" な本。
わたしにはこれしかない!って決めつけるのはもったいない。人間でも、人間以外のものでも、まだまだこれから、あなたをときめかせてくれる相手が現れるかもしれない。
Posted by ブクログ
なにかに傷ついても、なにか変だと思いつつ言語化できずに流れてしまうことがよくある。メレ山メレ子さんの文章はあるあるとうなずく通りすがりのエピソードを絶妙に言語化している。特に感動してしまった文章を引用したい。
「以前つきあっていた人が、ある時期からわたしを痩せさせようとしはじめた。彼自身が食餌制限やトレーニングに目覚めていろいろ研究していたので、最初は調べたことを単純にだれかに教えたい気持ちもあったのだろう。体型は努力で変えられるものという実感を得た彼にとって、彼と同じように努力しない私はたぶん鬱陶しい存在になっていった。
彼とは別の元恋人が「俺とつきあうとみんな影響されて、趣味嗜好も変わってくるようだと」と言っていたのだが、実際には彼の好みでない音楽や映画を目の前で嗜むと露骨に不機嫌になってけなしてくるだけだった、という経験がある。それ以降、わたしは交際相手がこちらを教化せんとする気配には非常に敏感なのだった。」
これだこれ。東村アキコさんの東京タラレバ娘のダークナイト男も思い出す。
自分の枠からはみでると途端に認めない。自分の枠のなかに収まっているときだけ好きなんだ。(条件付きの愛)わかる。私にも経験がある。
Posted by ブクログ
最後の穂村弘さんとの対談がとても興味深くて、私が本編を読んで感じていたことを見事に穂村さんが言語化してくれて感動した。恋愛観についての客観的な文章かと思いきや、最後は恋愛譚で終わるという、恋をしたいのかしたくないのかどっち?と言いたくなるのだけど、そこがいい。その揺れ具合がとても人間らしくて好きだと思った。正直、文意をしっかり汲み取れたか、共感できたかというと、?だけど、筆者も文中で「わかってたまるか」と言っているので「わからないけどなんかすごかった」という感想にしておく。
Posted by ブクログ
前半は著者の恋愛四方山話。ちょっと飽きてきたところで、後半は恋愛のカテゴリを超えてくる。
そこからのドライブ度合いが圧巻で、速攻読み終えてすぐに同じような友人に貸してしまい、いま手元になく引用とかできません笑
でも「こいわずらわしい」ってわかるわ〜とピンと来た人は、読むと爽快な気持ちになれるはず!
Posted by ブクログ
最初の『森に行きたい』が、完全にこのページ、丸っと人々に読ませたい!もう、ものすごいわかる!私もそう思う!の嵐。
最初の章からこの共感度。ドキドキする!
途中さしすせそで声出して笑う。
フェミ度も良い。
しかし後半急に切実な吐露に近くなって、共感しがちな私は、その切実度に自分も不穏な不安な気持ちになっていく。
恋って、エクストリームスポーツなのに、みんななんか、それに気づかずに挑戦しますよね。なんで?
エクストリームスポーツは、生活とは違うものだ、と、わたしは認識してます。
私、刺激物好きだから、もちろん大好きだけど、それと毎日の生活は別だし。
と、私の思いを言語化してくれていた本でした。
Posted by ブクログ
離婚経験があり、恋愛や結婚は向いてないと思いながら恋愛をしたがっている自分もいる、その揺らぎを感じ取れるエッセイだった。あと恋愛と見せかけて生き物の話をしているな、と感じる話が体感半分以上あった笑
恋の寿命の話にはハッとさせられた。恋人の好きなところしか見えない時期、美点に慣れ、欠点も見えてくる時期。その欠点が許せなくなる傲慢さ。その欠点がない人に目がいくけど、その人にもまだ見えていない欠点があって…。人間はなんて傲慢なんだ〜。
恋愛はしなければならないものではなく、むしろ人生をぐちゃぐちゃにする可能性を秘めた変わった趣味なんだという視点、持っていたい。