【感想・ネタバレ】小説 ダーウィンズゲーム ～フラッグゲーム～のレビュー

深山秀 / 高畑雪

シブヤでクラン間対戦『フラッグゲーム』に参加しているサンセットレーベンズ。シュカから依頼を受けてレインがずっと捜していた老人のプレイヤーの情報を手に入れ、事態が動き出す。そしてシュカとレインの過去が今明らかに…!! 『ダーウィンズゲーム』の原作者自らが描き下ろした完全新作小説!! ファン必読の一冊!!

[ブクログ · ★★★★☆]

キャラの関係性と深堀って意味では本編でやれって言いたくなるけど、ストーリー構成って意味では確かにこれ入れると冗長だよねってなる。つまり限りなく本編に近い番外編。 シュカとレインがカナメ覚醒後なんかいつの間にか仲良くなってた経緯とか、アニオリかと思ってたら異世界編辺りで実際にあった設定ですってさらっと出てきたシュカのダーウィンズゲームを始めた理由に関する話とか、リュージのことをスイ達が気に入ってる具体的な理由とか、キャラの深堀、関係性構築においてストーリー優先でごっそり抜けてた部分が全部詰まってる。

[darkeye · ★★★★☆]

原作者が書いている小説

まずタイトル通り原作者が直接書いている小説ですから本編との雰囲気や細やかな表現に違いがなくスムーズに読んでいけるところが良いです。そして原作でさらっと流されていた渋谷地区の制圧の過程を描くというのもよくありがちなショートエピソードの詰め合わせのようなものより読みごたえがあり読者の読みたいところをよく理解されていると思い好印象でした。
今までメインストーリーに絡んでこなかったシュカの宿敵もうまく取り込んで消化しているところが今後の伏線回収で取り残されずに済んでよかったです。結末がわかっている話でしたがファンなら十分に楽しんで読める作品になっていると思います。
少し残念なのは本誌連載時から特に追加部分がないので連載で読んでいた方には目新しい部分はありませんがそれでも購入するだけの内容の作品になっていると思います。