【感想・ネタバレ】きねづかんのレビュー

田村由美

バラエティに富んだ異色傑作集。

町内の老翁老婆4人組が凶悪犯逮捕に大活躍する表題作ほか、堕落するジェト・コースターの中でみた悪夢「こわいもの」、心に降りつもる幻想が悲劇に変わるその日「X－DAY」、愛を信じない男が最期にみつけた愛「4人の女」など、コメディーありホラーありのバラエティーに富んだ全7編。
※収録作品 きねづかん／X－DAY／4人の女／彼女は誰を殺したか／拾った男／こわいもの／なぜか ガラパゴス！
※本作品は短編集です。収録作品をご確認の上、重複購入にご注意ください。

[conz · ★★★★★]

なんでも描ける

作者の力量がわかる作品集。引き出しの多さに圧倒される。時代とともに変わる絵も、リアリティ溢れるキャラクターもしみじみと味わえた。

[ブクログ · ★★★★★]

田村由美さんは短編も本当に面白い。むしろ私は短編の方が好きなくらい。ギャグもあり、ホラーもあり。読み終わったあと背筋がゾッとするような作品をよく描かれる。
代表としてきねづかん。他タムのなんでもカプセル、たむたむVARIETY THEATER、小学館文庫、多数の短編集がある。

[ブクログ · ★★★★☆]

普段は、虐げられている老人たちが、昔取った杵柄で……。
ってな話ですが、多分、お滝さんは、お嫁さんには、けっこう自然にきつくて意地悪を言っているはず。

この微妙な悪意が伝わってくるところが、また、田村 由美のすごいところですね。

しかし、この本に載っている短編、本当にみんな、少女マンガかという内容の物ばかりです。