あらすじ
◎阪神タイガースのレジェンド・藤川球児、現役引退後にはじめて明かす「勝負の思考と哲学」
◎魔球の誕生秘話やメジャーでの苦闘の真相など、知られざる事実と野球人生のすべてを語り尽くす
「火の玉ストレート」を武器にプロ野球界に鮮烈な記憶と記録を残した藤川球児氏が、2020年シーズンを最後に引退しました。
1999年、ドラフト1位で阪神に入団し、リリーバーとして大車輪の活躍。
メジャーリーグ挑戦を経て、再び阪神のクローザーに。
そして引退した今、仲間たちやファンに伝えたいこと。
本書では「火の玉ストレート誕生秘話」をはじめ、自身の勝負・人生哲学、上達論をはじめて語ります。
彼の野球人生は順風満帆だったわけではありません。
とくにメジャーリーグ挑戦時には、ケガに加え、「理不尽な壁」との闘いに心身を削らざるを得ませんでした。当時直面した状況について藤川氏は沈黙を貫いてきましたが、引退後初の著書となる本書で、その真相が明かされます。
今だから伝えたいことが、この一冊に。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
理にかなった動きは美しさを伴う。
意識したい言葉!
ここ数年で阪神ファンになったので、現役時代の活躍を見れてなかったことを後悔、、あとメジャーでの出来事が衝撃的だった。
順風満帆ではなかった野球人生、今年は監督としてどんな阪神タイガースに導いてくれるのか楽しみで仕方ない!
Posted by ブクログ
メジャー時代の話は本人も本書で述べているとおり初めて聞く話やったし、なんで日本に帰ってきた後もすぐに阪神行かんと独立リーグに行ったのかもよくわかった。当時の報道やネットでは叩かれてるような記憶があったけど、すごいメジャー時代を経験してたんやなって今思ったら、本人はめっちゃ悔しかったんやろなって思う。その後も復活したって思ってたけど、実は全然アカンくなってなかったんやなって思う。特に藤川のファンってわけではなかったけど、今更やけどちょっとファンになった。
Posted by ブクログ
藤川球児さんがプロ野球引退後に語る野球人生。
栄光と挫折を語った一冊になります。
ピッチャーとしてバッターに挑むのは1人ですが、それまでには色んな人の支えがあり、成り立っているのだと感じました。
どんな業界でもチームビルディングは必要だと思いました。
Posted by ブクログ
火の玉ストレートの球筋を見る事ができる(理解できる)一冊
【共感・感想】
・名づけの親は清原だったんですね!
・プレー以外の大きな壁の存在。どの世界でもあるのですね。
・野球が好きなんですね!つぎは藤川球児の野球技術の本を読みたいです。
【メモ】
①努力は実戦では裏切るかもしれないが、人生では裏切らない
②どんな状況にあっても、見てくれている人はいる
③打者は投手によって育てられ、投手は打者によって磨かれる。僕は清原さんによって磨かれた。
④理にかなった動きは美しさを伴う。
⑤腕に覚えがあれば、敵は強ければ強いほどいい。
⑥黙って僕は投げた。
⑦どんなときも「右腕一本」で勝負する。
⑧斎藤雅樹さんのサインを見るたび、野球をはじめたころの新鮮な気持ちがよみがえる。
⑨いつの時代も、人の心を打つのは高い「志」
⑩マウンドに立つとき、僕は本心から「いつつぶれてもいい」という気持ちで投げていた。
【最後に】
藤川球児の解説は分かりやすく、現在少年野球のコーチをしている私にとって非常に参考になります。
YouTubeもチャンネル登録して野球の技術的な事も吸収させていただいています。
Posted by ブクログ
2020年で現役を引退した阪神タイガースの藤川球児投手が自身の選手生活を振り返りその時の心境を書いた一冊。
火の玉ストレート言われるわかっていてもわからないストレートで相手を翻弄し、150ホールド150セーブという前人未到の記録を打ち立て、数々の記憶に残る名勝負を繰り広げられたその裏にあるものを本書で知ることができました。
入団当初の苦悩やコーチとの確執、大リーグでの不振の真実、タイガース復帰の舞台裏など当事者でないと知ることのできない話が多く書かれており大変な中でプレーされていたことを知りました。
歯を矯正したことで球質が改善し、火の玉ストレートが生まれたことやマウンド上での境地についてなども興味深いものがありました。
また、岡田元監督や山口コーチ、清原氏、金本氏、矢野現監督などとの出会いがあって感動的なプレーの数々が生まれたことも感じました。
現役生活の晩年は肘の故障などから満身創痍の状態で投げていたことを知り、最後の姿を現地で見ていた者としても感慨深いものがありました。
本書は2000年代の強い時代をクローザーとして支え、球界に名を残した藤川選手の現役時代の活躍の裏にある想いを知れた貴重な機会となった一冊でした。
Posted by ブクログ
藤川球児著者
現役時代余り語らなかった著者だが、赤裸々に当時の事実・心境が述べられている。壮絶な戦いの記録
・一流野球選手は、100万円以上を掛け歯を矯正する
・阪神球団は、出て行く人間に語る場を与えず
・メジャーリーグカブスでの陰湿な闇
トミー・ジョン手術を受けた後ボスコーチに干されて1軍に上がれず。人種差別主義者の被害に
ヤンキースからオファーが来たが、それも潰され四国のアイランドリーグに。
・阪神に戻り引退試合で投げた休息が149㎞!
はたから見ているだけでは分からない事実が有るものだ。