【感想・ネタバレ】楽園事件のレビュー

あらすじ

転落死した男が隠し持っていた紙片に隠された秘密とは? 『新青年』に懸賞付きで翻訳連載された「楽園事件」が89年ぶりに再刊。日本探偵小説界隆盛の礎を築いた天性の才人・森下雨村による名訳が本邦初訳テキストでよみがえる! J・S・フレッチャーの代表作「ダイヤモンド」も併せて収録。

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Posted by ブクログ

「ダイヤモンド」と「楽園事件」の2篇収録。森下雨村が翻訳。
読んだ時の作品から受ける感覚が、ディケンズの「エドウィンドルード」やコリンズの諸作を読んだ時と似てる印象。ガチガチのトリック仕込みの本格というより、登場人物達の思惑が入り乱れてドラマになってる辺りからかな?

「ダイヤモンド」はダイヤのネックレスの所有者が次々と不幸に見舞われてリレーしていく辺り、不幸版のわらしべ長者みたいな話で面白い。
「楽園事件」は新青年で懸賞付きの企画だけあって、登場人物の入り乱れ具合と、それぞれに交錯する思惑が読み応えありましたね。ちょっとあの真相は賛否ありそうな気もしますが。

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2020年08月21日

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