あらすじ
人気浪曲師が聞かせる「魂」のうなり!
落語、講談…「語り芸」が注目されている、久しく日の目を見なかった浪曲(浪花節)に注目が!会社員時代に、ひょんなことから三味線教室に通い、思いがけず弟子入りし、浪曲師に(その経緯は第二章で堪能を)。浪曲を盛り上げようと、破格の企画力で古いものに新たな息吹を吹き込んでいる。「人生は、何が起きるかわからない!」を地で行く奈々福!奈々福節にココロが酔いしれる!
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Posted by ブクログ
盛りだくさんの内容だった。いくつかの浪曲の演目の概要、奈々福さんご自身のこと、主だった曲師、浪曲師の紹介…どれもとても興味深く読めた。
ほとんど、というか全く興味のなかった浪曲の世界、奈々福さんのおかげで聞きたい、知りたいと思うようになった。はっきり覚えているのは1席だけなのだが、それも行った寄席でたまたま。節談説教の客席とか、耳なし芳一の語りとか、わりと距離の近いところでお見かけするものだから、勝手に身近に感じてしまっている。
何かに興味を持つ時、「人」から入ることは多いと思う。私にとっては、奈々福さんがいらしてくれて良かったし、浪曲界にとっても本当に良かったと思う。パッと華やぐ。元気が出る。
でもその影にはすごい努力、読んでいるだけでもしんどくなるような日々があった。なんてパワフルな人なのだろう。
"だって人生は、いつだって予測不可能なのだから。運命は想像を超えてくるものだから。" 76ページ
コロナが収まったら絶対に木馬亭に行く!