【感想・ネタバレ】大転換の時代――世界的投資家が予言のレビュー

あらすじ

【内容紹介】
世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズが
コロナ禍、バイデン新大統領誕生、米中激突・・・
2021年以降の新たな世界と市場について予言する

2020年に起こったコロナショックで、各国は国を閉ざし、多くの産業が機能不全に陥った。
いったん暴落した世界の株式市場は、その後、大きく回復したように見える。
しかし、かつてジョージ・ソロスとともに、4000%という驚異の利回りをたたき出した伝説の投資家、ジム・ロジャーズはこの市場に対して、強い警鐘を鳴らす。
世界中で過去にないレベルの金融緩和が行われる中、米中が貿易戦争や覇権争いで激突、アメリカにはバイデン新大統領が誕生した。
そして、移動が制限された世界の中でリモートワークが当たり前になり、世界はまさに大転換の時代に入った。
まもなく自分の人生最大レベルの危機がやってくると予言する著者だが、それは投資家としても千載一遇のチャンスであるとも語る。
この混乱の中で、彼は何を買い、何を売ったのか。
そしてこれから何に投資しようとしているのか。
本書では、ジム・ロジャーズが、過去の歴史と世界情勢を見極めながら、米国大統領選後の世界の最新情報を織り交ぜつつ、2021年以降の市場について激白する。

【著者紹介】
[著]ジム・ロジャーズ
1942年、米アラバマ州生まれ。米イエール大学卒業後、英オックスフォード大学ベリオール・カレッジ修了。
米陸軍に従事した後、ウォール街で働く。1973年にジョージ・ソロス氏と国際投資会社クォンタム・ファンドを共同で設立。10年間で4200%という驚異のリターンを実現。37歳で引退し、世界を旅して回る傍ら、コロンビア大学で教鞭を執る。98年8月に商品先物市場の指数である、ロジャーズコモディティ指数を創設。2007年、一家でシンガポールに移住。『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行』『中国の時代』『商品の時代』『危機の時代』『世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60』など著書多数。

[監修・翻訳]花輪 陽子
ファイナンシャルプランナー 1級FP技能士(国家資格)CFPR認定者。
外資系投資銀行を経てFPとして独立。2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、東京とシンガポールでセミナー講師など幅広い活動を行う。海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイトも運営。

[監修・翻訳]アレックス・南レッドヘッド
1984年生まれ。18歳まで日本で育つ。米国タフツ大学卒。
リーマン・ブラザーズ、野村證券やクレディ・スイス証券で債券市場のスペシャリストとして従事した後、シンガポールのマルチ・ファミリー・オフィス、モンラッシュ・キャピタルにてアジアの富裕層向けに幅広い資産アドバイス、海外移住サポートを行っている。

【目次抜粋】
はじめに
第一章 コロナショックから、私の人生最悪の不況に陥る世界
第二章 ポストコロナの覇権を握る国はここだ
第三章 原油安、水や食糧危機……商品はどうなるのか
第四章 コロナで活性化する新たな市場
第五章 大転換する世界で勝ち抜いていく
おわりに

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Posted by ブクログ

世界の債務(赤字貿易+赤字国債)を減らすため、各国の知恵と工夫が今年の大きな経済変化へとつながる。但し米国トランプの「関税政策」は世界の秩序と規範を壊しかねない。ジム・ロジャーズの今後の投資では「金・銀」の鉱物資源と観光業、注目する分野では「農業」とあるが、決して住みたい国では無いと言う。理由は「高税金国」とズバリ。更に今後は投資も預金も海外へ分散化させておく事、と言う。子供には海外での経験をさせ、外国を知ることが先々の投資先、日本の行末も予測ができるとも言う。気になった言葉:「日本は増税しても借金は減らない構造だ」「高い授業料でMBA取得よりも投資に回した方が良い」

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2025年03月14日

Posted by ブクログ

ジム・ロジャーズ、こんな人になりたいと思う。富の形成で成功を掴み、晩年に娘を授かり何の制約も受けず世界中を旅している、そんな人の金融リテラシーを学べる。

日本のことも大好きだが、日本を厳しく評価している。

とりあえず日本に留まるなら、鰻屋さんか宿泊型古民家の再生ビジネスをやりたいと感じた。

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2021年01月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いままで読んだ本の重複記事が多い
・MIT理論は出鱈目
・アメリカ株は過去最高値なので手を出していない
・日本株のETFは日銀のコバンザメ投資法
・中国は過去何回も世界の覇権を握ってきた
・バフェットが日本の商社株を購入した理由 ETFは値が上がりすぎる。株安との判断
・20年間はSP500が儲かったがこれからの20年は儲からない
・子供には38歳迄財産は渡さない。自活させる

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2021年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アフターコロナ時代の身の振り方の本。
過去のこの著者の主張とあまり変わらず、目新しい内容は少ないかなー

<以下、ネタバレ>
・これから移住をお薦めする地域
→ 韓国、中国、ベトナム(21世紀はアジアの時代)
 ・中国 → コロナからいち早く回復。今後今世紀の覇権国になるのだから検討しておくべき。
 ・韓国 → 38度線が開いた時チャンス!(北朝鮮と合併)朝鮮半島をヒト、モノ、カネが自由に動くようになりチャンス到来。北朝鮮は高い教育と安価のあ労働力。韓国の経営能力と資本により飛躍
 ・ベトナム → 人口多く、労働力もモノも安く、資源豊富。以前のシンガポール同様に人口が自然に増えていくので未来は非常に明るい
→ベトナムへ旅行しよう!!!投資もしてみよう


・自分の子どもは大学から地元からできるだけ遠く離れることが最高の教育
→違う国(できたら中国)で教育を受けさせるのが望ましい。せめて早くから海外旅行を経験し、世界を見せること


・銀 → 商品と株は11年単位で交互にやってくる。保険としてポートフォリオにある程度組み込むこと。
株式の下落やひどいインフレ時のヘッジ手段
→債券の代わりに入れていくか。


・中国では現金でタクシー支払いはできない
→国が紙幣を印刷し、流通させるだけでもコストかかる。それよりは何に使われるか監視できるデジタル通貨の方が国は望む

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2021年04月14日

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