【感想・ネタバレ】ヒューマン・ネットワーク 人づきあいの経済学のレビュー

あらすじ

まわりの人々が作り出すネットワークが、あなたの収入、健康、幸福度を決定している! 学校の友達や同僚にはじまり、中世社会の構造や伝染病にいたるまで。あらゆる事象を支配する「つながり」の法則を、スタンフォード大学経済学部の教授がわかりやすく伝授

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Posted by ブクログ

ヒトがなにをもって繋がりを持つのか、類似性や特徴を図式を使って書かれているのがわかりやすい。
友達関係だけでなく、経済や伝染病などヒトと関わるもの全てに書かれているのもわかりやすい。

ただ、経済部分はやや例も難しいので、部分部分飛ばしても良いと思います。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハトマメ(鳩に豆鉄砲)なフレーズ

「ヨーロッパと北アメリカの中流階級は縮小した。この縮小の大部分は、グローバル化によるものではなく、テクノロジーの変化によるものであることに注意しなければならない。ある調査結果によれば、1999年から2011年のあいだにアメリカの製造業で失われた職のうち、中国からの輸入増加によるものは10%から20%の範囲にすぎず、大部分は、テクノロジーの変化によるものだった」


「抽象的な概念を理解し、互いから学び、行動を連携させるという人類の能力は、両刃の剣でもある。抽象的な概念には事実だけでなくうそも交じっている。ワクチンを子どもに接種したら自閉症になる? 気候変動はすべての人類の活動が引き起こしている? 私たちはこうした疑問に個人の経験から答えることはできず、せいぜい断片的な噂話ぐらいしか知らないため、信頼できると思う情報源から聞いた話に頼るしかない。結果として、物事の捉え方が人によって大きく異なり、ときに両極端の意見に分かれることになる。抽象的な概念が理解できるということは、人類を科学的、技術的に大きく進歩させたが、その一方で、私たちを疑いや迷信、分極化にさらしてもいるのだ」


「都市と農村では、人のネットワーク構造が異なる。世界中の多くの農村では、緊密なコミュニティがつくられ、ニーズのすべてではないにしても多くのことを家族や友だちと助けあって解決している。都市化が進み、市場へのアクセスが向上すると、多くのニーズが―自分の食糧から借金まで―共同生産や助け合いではなく、市場取引を通じて満たされるようになる」

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2024年09月25日

Posted by ブクログ

人同士であったり国同士であったり、複数のものがあればそこにいろいろな形のネットワークが発生する。さまざまな形のネットワークにはそれぞれ特性があり、伝わる情報から想像する各個人の姿と実際の姿は異なることが多い。
例えば、人間のやることなので、楽しいことはネットワークを強く伝わり、地味だが大切なことは伝わりにくい。

そういった特性を理解することで、間違った行動をなるべくしないようにすることができる。本当の姿をしるということは、とても大切なのだと思う。
また、特性を理解することで、より多くの人を助け、よりより社会を作るための指針を作ることができる。

本書を読む前に想像したものより、とても多くのネットワークの形が紹介されていて、まだ飲み込めていないが、普段の生活にすぐ活かせることもあり、ちょっとずつ意識して判断・行動していきたい。

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2021年02月22日

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