【感想・ネタバレ】コロナ後の世界を生きる 私たちの提言のレビュー

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Posted by ブクログ

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この本も大学の推薦入試用課題に向けての一冊として読みました。

この中で根本美作子はパンデミックという悲劇は国境を越え人々が共有する人間にとってかけがえのない経験となると語っています。この現状を「かけがえのない経験であった」と言えるようにするためには国際協調は避けて通れない道だと考えました。

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2021年12月11日

Posted by ブクログ

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村上陽一郎さん編ということで思わず手に取った本。

各界で活躍する人々がそれぞれの立場で、コロナ禍とコロナ後の世界をどうとらえていらっしゃるのか、が書かれている。

やはり、村上陽一郎さんの部分が印象的に残った。
「covid19から学べること」と題して、いろんな角度から巨視的に社会で起こっていることを論じている。うまく表現できないが、スケールが大きいなぁと感じる。

以下、私なりに理解したこと。
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非常時という先が不透明で、確たる対策、選択肢もない現状で、唯一、人との接触を断つことがcovid19にとり得る我々の対策である。

しかしがながら、人との接触を断つことを徹底的に実行するには、現代社会はあまりにも移動が自由になっている。強制的な制限をしようにも私権の制限という問題も生じる。グルーバル社会構造上、人との接触を断つことは非常に困難なことになっている。

加えて、経済構造上の困難も生じている。個人の行動を制限することで、働くことができず生活ができない人々も生まれてくる。歴史を振り返ると、戦争のような非常時には国家の支援は期待できないはずなのに、国家、社会が個人が被る不利を補償せよ、との考え方も生じてきている。

科学合理的に考えれば、社会免疫が広まった方がメリットがある一方、ミクロな視点に立てば、その間、個人が犠牲になるという現実に向き合わなければならない。

社会防衛か、個人防衛か、という永遠に解けない問題があり、社会免疫が整備されるのを待つ前に、どれだけの個人防衛に力を注げるかという点が、今回の最も重要な問題。

では、将来への展望が開けず、お先真っ暗なのだろうか。「covid19から学べること」はないのか。決してそうではない。

コロナ禍を機に、生き得る実感を再認識できる。我々の生きる超高齢化社会とは、換言すれば相当数が死と隣り合わせで生きている社会であり、コロナが蔓延する中で、毎日を生きることの実感を再認識することも必要ではないか。

ニュートンを例にとるとペスト流行で故郷で蟄居している際に物理学研究の基礎を完成したという故事がある。俗にいう「創造的休暇」というものだが、社会が未曽有の危機に立たされた時に次の時代をリードする新しい目が生まれる前向きな事例で、閉塞状況によって圧伏されているエネルギーが、新しい価値の追求に向かって爆発するという事態は、歴史の中に決して少なくない。

新しいテクノロジーなど、これまであまり利用意欲のなかった高齢者がコロナを機に、一気に利用促進されたり、これまで政府が進めてきたものとは別の、新しい働き方改革も進むかもしれない。

非常事態時には、あの時、こうすべきでなかったなど、事後評価が付きまとうが、非常時だからこそベストの選択しではなく、ベターでよいという「寛容」をこの機に社会が持つことができれば、不幸中の幸いとなる。

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2021年02月07日

Posted by ブクログ

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コロナが見せた、私たちの社会の未来。

私たちは今、未曾有の事態の真っ只中にいる。ここから私たちは、何を考え、何を変えようとするのだろうか。様々な分野の人からの提言をまとめている。日本だけではなく、イタリアやドイツなど、海外の様子も描かれている。これは記録である。

緊急事態だからと、本来なら認められない政策に飛び付きたくない。緊急事態であろうとなかろうと、収入を減らした人や、感染症に弱い人に対して、サポートを手厚くしてほしい。緊急事態だからではなく、そろそろ本気で移動や流通のコストだったり、場所の共有だったり、エネルギーの使い方だったりを考えなければ。そして、緊急事態であっても、芸術やスポーツや娯楽を諦めたくない。

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2021年02月21日

Posted by ブクログ

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岩波らしくいろんな人が書いていて、それが2020年5月くらいのもの。今読むといろいろと面白い。後の話にはなっていないけど。

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2020年11月13日

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