【感想・ネタバレ】騎士譚は城壁の中に花ひらく 2のレビュー

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Posted by ブクログ

ファンタジーの舞台裏に息づく物語。

騎士譚、と謳いつつ戦闘シーンがないのがいいですよね。
どんな騎士も四六時中剣を握って血風の中を駆けずり回るわけではなく、インターバルというか日々の暮らしがあるわけでして。
そんな「騎士譚の合間」を描く作品の第2巻。

1巻もそうでしたが、ほのぼのとした現代にも繋がる生活の姿を描きつつ、「なるほど、この時代はこんな考えだったのか」と読者の新たな世界を広げてくれるのが魅力ですね。
単に「こういうものだった」と事実を列挙するのではなく、実際に人のドラマとして描かれているのでストンと落ちてきますし、何より面白い。
毎話毎話衣食住についてのテーマにそって物語が進むのですが、そのテーマに関わる登場人物(生業にする人)のキャラクターが非常に魅力的なのが面白さに繋がっているように思います。
パン職人のおじいさん、強面の石工、城の医者…英雄の伝記であれば、例え記述があっても1行割かれるかどうか。そんな人達が「あぁ、いい人だなぁ」とか「また出てこないかな」と思うくらいに個性的。皆が自分の仕事に誇りを持ってるのがまたいいんですよねぇ。
そしてそれをロサが「良いな、素晴らしいな」と感動し吸収していくので、読者も共感し、より楽しくなっていく。

…いや、うん。ガルデニアさん、いいよね…(挙動不審)。

基本的に優しい物語ですが、今巻は事態が急変もします。うん。騎士譚だった、そういえば(笑)
一つの転換点であり、人々の関係性にも変化がありました。
…そうなんですよねぇ、ロサの成長物語でもあるのです。
日々は同じことの繰り返しのように見えて、変わり続けてもいくもので…嬉しくもあり、寂しくもあり。

ヒルンドー…うーんうーん…。
過去の話、ロサ以外の人から見た姿…ホントに味わい深い人なんですよねぇ。正直、男性陣では一推し。
なので、残念といえば残念なところ…。


というか。
これは言ってもしょうがない事なんですが…。
……ロサ、可憐ムーブかまし過ぎてて、なんで皆気づかないのか、クラウストラ7大不思議の一つ。
ラケルタ様ばっかりドキドキしてて可哀想じゃないか(笑)

やー、イケメン騎士になって宝塚状態になっても面白そうだけども。

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2021年07月24日

Posted by ブクログ

絵は繊細かつ装飾過多でなく見やすく、見習い騎士ロサの見習い時代の試練として、頼れる騎士や兵がない状態での籠城が描かれる展開が良かった。続刊も楽しみ。

0
2021年07月12日

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