あらすじ
日本の教員の労働時間は世界一長い。また、教員間のいじめが起きたりコロナ禍での対応に忙殺されたりと、労働環境が年々 ブラック 化している。その理由とは何か。現職の教員のインタビューを通し、現状と課題を浮き彫りにし、教育行政、教育改革の問題分析も論じる。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
業務を減らすヒントが書かれているかな?と思ったけど、すぐ実践できるようなものはなく…
筆者も終わりに述べているように、現状を知ってもらうことが目的の一冊でした。
「ムラ社会」のようになっている教員集団や、「教育的愛情」を履き違えている教員たちは確かに大勢いますね…
褒める教育によって根拠のない強い自己肯定感を持つ若手教員も増えてきたように感じていました。
それに悩んでいるのはわたしだけじゃないんだな、同じように感じている人もいるのかと知れただけでも、読んでいて嬉しかったです。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 問題山積みの教員の世界
第2章 悲鳴をあげる心と身体
第3章 不信が出発点の「教員改革」
第4章 「求める教員」像とは
第5章 教員のリアル~5人のインタビュー
第6章 傍らにいる人の教員観
第7章 教員・学校の将来のために
<内容>
元教員による取材報告。学校に寄り添った内容。学校世界を知らない人に、その実態を教えてくれる。インタビューも年齢構成などの配慮が感じられる。改革案も示されるが、施策の問題(政府の感覚が現場と乖離している。本の中で「本音では、上からの指示に従い自分で考えずに物言わぬ人材を育成したいと考える誰かが「教育改革」に介入しているのではないかと推測したくなる」と書かれていて、同感する)なので、具体的にしにくい。。今度の指導要領の改正ポイントは、「考える人材」の育成だが、教える側が正反対の人間では、育つものも育たない。