あらすじ
うつ、摂食障害・対人恐怖・強迫性障害など様々な精神疾患を抱え、実家に引きこもり寄生する体重90kgのニートだった著者がはじめた「生き延びるための婚活」。何度も失敗し、「喰い逃げ」もされ、それでも婚活を通じて回復していく経験を綴る傷だらけの物語編と、その経験から得たスキルとテクニックをありったけ詰め込んだHOW TO編の2本立て。ケッコン? 何ソレ、おいしいの? 笑って泣いて役に立つ、当事者はもちろん支援者にも読んで欲しい、生きづらさ解体新書。
今まで死なずにいただけでも精一杯のウツ女子たちへ。
史上最低のスタートラインから走り出す
当事者発の婚活実践メソッドは、
どこまでも精緻で、優しさと容認に満ちていた。
──帯文・鈴木大介(文筆業)
「診察で私はメンヘラの常套句である「死にたい」「もう無理」「自分がどうなっちゃうのか怖い」を並べた。辛いんです苦しいんですって雰囲気でアピールしながら。すると主治医は慣れた調子で私が投げた常套句を全てスルーして一言言った。
「結婚すれば?」
……………………。
出た! 「いいんだよ」ならぬ「NO MOREいいんだよ」!
てっきり「ありのままのあなたで大丈夫」とか「今は休むときだから」とかキレイゴトを頂けると思っていた私は、そのとき本気で閉店しようかと思った。
「結婚」って。だってデブだよ? 無職だよ? メンがヘラってるんだよ? ハードルが上がりすぎて耳キーンなるわ。」(本文より)
【目次】
■ウツ婚!! 物語編──ビョーキの私が生き延びた奇跡の婚活ストーリー
Scene 1 塔の上のメンヘラーゼ
Scene 2 戦場のガールズライフ 開幕?
Scene 3 闇なのにデートもしな?
Scene 4 本命捕獲計画
Scene 5 家族にまつわるエトセトラ
■ウツ婚!! HOW TO編──生き延びるだけで精一杯女子的サバイブ戦略虎の巻
Lesson 1 まずは「生活」をやってみよう
Lesson 2 見た目問題、ただパッケージを変えるだけ
Lesson 3 出会う、デート、相手の選び方
Lesson 4 コミュ症による婚活コミュニケーション術
Lesson 5 婚活は役所に受理されるまでが婚活です
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
結婚は好きになった相手ではなく、惚れられた相手としろと書かれているのが一番印象に残りました。
結婚相談所で向こうから声をかけてくれた5人の中から年収で選んで決めます。
あとは、付き合う時は結婚するまで同時進行で複数人と付き合えと書いてました。
とてもためになるアドバイスとテクニックが書いていたので、実践してみようと思いました。
Posted by ブクログ
あまりにも良書。
メンヘラが書くメンヘラの為の本。
すごい熱量と情報量と、さらっと書かれている言葉の後ろにある重たい現実。
とにかく腹を括ってなりふり構わず前向きに生きてて読んでて気持ちが良かった
Posted by ブクログ
凄い本だと思いました。
好き嫌いが分かれる内容かと思います。耳の痛い事も、批判したくなるような事も描いてあるかもしれません。
二部構成でできていて、実践編は本当に役に立つ事しか書いてありません。そちらだけでも読んで欲しいです。
きれい事は抜きで、メンタル不調、でも結婚したい、なんとか生きたい人の「真理」だと思います。
Posted by ブクログ
文章が活き活きしていて読んでいて吹き出したり、
笑いのツボにドはまりして始終ニヤニヤしてしまったりで
感情が追い付かない程、作者と文章に惚れた本。
Posted by ブクログ
重くなりかねない内容を、テンション高めの文章で突っ走る!
著者は、教養もあり、頭も良い人だということが文章から伝わってくる。
「ウツの私が、生きていくために結婚する」という考え方には賛否両論あるだろうけど、何か目標をもって、そのために自分を変えようと頑張る姿は、誰であっても応援したい。
ひきこもり状態の人へ日常の具体的なアドバイスも、なるほどと思わせられるものがたくさんあった。
Posted by ブクログ
この方の別の作品が気になっていて、他にどんな本を出しているのだろう。と思い読んだ一冊です。
冒頭から過食の表現が出てきます。ああ、覚えがあるわぁ。なんて思いながら読み進めていくと主治医が「結婚したら?」と。ここで実行に移すのがすごいなぁと思ったのです。私なら、その場でプッツン切れて「転院するので診断書書いてください」案件です。そこから婚活をしていくのですが、この婚活が”生き延びる”からなのです。ここについても分からなくて。主治医が何故結婚を勧めてきたのかもわかりませんが、ただ生き延びるのなら国の制度を使えばいいのに。と思ったのです。精神疾患で働けないのなら、障害者年金だってあるし、実家暮らしの筆者なら世帯分離して実家に住んだまま生活保護を受給する手もある。どうしてそういうことをしなかったのか、婚活で生き延びるのを選んだのかがいまいちはっきりしなかった。元々恋愛体質であるというわけでもなさそうですし。
結局はよい人と出会ってゴールインするのですが、何とも言えない後味の悪さ。「お幸せに!」と拍手してあげたくはなりませんでした。
第二部はHOW TO編でした。これは使えるところは使えるなぁと思いました。特に”「生活」をやってみよう。”これは使えます。症状が出ていて生活すらままならぬ時にとても役に立つなぁと。症状が出ている時は自分で上手く生活できませんし、生活するのに何をしたらいいかも判断着かないので、モテとか関係なく使える!!と思いました。
でも、基本的にはモテを意識していて「生き延びるために結婚を使う」なのでじんわりと嫌な感じがします。そこに相手の気持ちを無視しているように感じているからかもしれません。あくまでも私の場合はここが気になる。相手が本当に作者を好きだったとしても、作者はそこに好きと言う気持ちよりも生き延びるためが前にある。なんだかなぁと、思ったのです。
テンポよく読み進められて楽しかったと言えば楽しかったけれど、喉の奥に飲みこみ切れない何かがあったことは確かな一冊でした。