あらすじ
満たされぬ日々を送っていた学生時代、突如、冒険に開眼した〈おれ〉は「ゼルダの伝説」に憧れ、中央アジアのキルギスに降り立つ。臆病馬と秘境探索、イヌワシとの共同生活、お転婆羊と極寒の雪山闊歩、そして、誘拐婚に遭遇……。己のスキルと最新ガジェットを武器に、難敵に挑む。これぞ、リアルRPG。新時代の冒険譚だ!
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Posted by ブクログ
馬に乗ってキルギスを旅します。次は、2頭の羊と1匹の犬を連れてキルギスを旅します。
ロバとトルコを旅したり、ラクダでサハラ砂漠を旅したり、動物と一緒に旅する旅行記はいくつもあります。どれも旅人と動物という関係を超えた関係性の中で行われる旅になっています。この本の旅人と馬や羊、犬との関係も同様です。それが、読んでいてとても気持ちがいい。
馬に乗って旅ができる、羊を引いて旅ができる(どちらも日本では無理だし、ヨーロッパなどの多くの国でも難しいでしょう)キルギスだからこその出会いがとても素敵です。イスラムの国の人々の旅人への優しさは、多くの旅行記でも書かれていますが、この本でも満載です。
ただ、誰にもできることではなく、語学とコミュニケーションの達人で、キックボクシングで培った身体と医学や気象に関する知識・・・・これらを兼ね備えた「勇者」の物語です。
こんな旅もしてみたい。
Posted by ブクログ
著者の行動力、冒険に対する姿勢が凄かった。文章の勢いが良く、刺激的な体験が文を通じて伝わり、ぐんぐんと読み進めてしまった。
好奇心のままに!読んでいて冒険がしたくなる本だった
Posted by ブクログ
しみじみと面白かった。著者のポジティブ思考とサバイバルスキルの高さが圧倒的で、危険をともなう動物連れの旅も知識やバイタリティで乗り切ったのに拍手。ゲームに例えてクリアした事で自らを勇者とした題名も爽やかな著者を彷彿させる。
Posted by ブクログ
先月キルギスに行ってきたので読んでみた。
著者のバイタリティとサバイバルスキル、チャレンジ精神に驚かされる。ところどころ笑えるところもあり一気に読めた。
一緒に旅したシロとのお別れシーンはほろりと来た。
誘拐婚は形骸化しており無理やり連れてくるパターンは少なくなっているという話をキルギス人から先月聞いたところだったが、本書ではそのあたりの描写もありいやはや。。。
Posted by ブクログ
筆者の春間史の書き癖として「ん?今どういう状況?」と思わせる主観的な視点がちらほらあって、それがたまに文書に没頭するのを邪魔するすることがあるのだが、それはそれとして、キルギスに実際に行った身としてはなかなかすごいことをしてくれたと感心してしまう。モロッコでも似たようなことをされているので、気になる方はそちらもご覧になるとよろし