あらすじ
満たされぬ日々を送っていた学生時代、突如、冒険に開眼した〈おれ〉は「ゼルダの伝説」に憧れ、中央アジアのキルギスに降り立つ。臆病馬と秘境探索、イヌワシとの共同生活、お転婆羊と極寒の雪山闊歩、そして、誘拐婚に遭遇……。己のスキルと最新ガジェットを武器に、難敵に挑む。これぞ、リアルRPG。新時代の冒険譚だ!
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Posted by ブクログ
危険なこと、リスクのあることに挑戦できるのは、「帰る場所」がある人だと思ってきた。子どものころに、絶対的に愛された経験、受け入れられた経験がその人に「失敗しても自分は何とかなる」という思いを育み、それが勇気につながると思っていた。
意外なことに、著者は精神的に家族から虐待レベルの扱いを受けて、家族との縁が切れている。そのため、冒険の資金を貯めるために日本でホームレスも経験している。本には書かれていないが、ホームレスは単なる「野宿」ではない。遊び半分で暴力や放火される危険があり、文字通り命がけの生活になる。
そこまでして、やりたい冒険があることが素晴らしいし、著者が「RPG」と言っているように、冒険に必要なスキル(動物の生態・医学・治療の知識、気象予報士、キックボクシング、乗馬、語学その他たくさん)を次々と身に着けているのも感心しかない。
色々と苦労し10年以上「帰る場所」がなかった著者が、キルギスで帰りたい場所を見つけたのが何よりだと思う。
私は、自分自身を帰る場所として積み上げている最中だから、他で見つけた著者と異なるが、冒険よりそのことをより応援したいと思う。
Posted by ブクログ
馬に乗ってキルギスを旅します。次は、2頭の羊と1匹の犬を連れてキルギスを旅します。
ロバとトルコを旅したり、ラクダでサハラ砂漠を旅したり、動物と一緒に旅する旅行記はいくつもあります。どれも旅人と動物という関係を超えた関係性の中で行われる旅になっています。この本の旅人と馬や羊、犬との関係も同様です。それが、読んでいてとても気持ちがいい。
馬に乗って旅ができる、羊を引いて旅ができる(どちらも日本では無理だし、ヨーロッパなどの多くの国でも難しいでしょう)キルギスだからこその出会いがとても素敵です。イスラムの国の人々の旅人への優しさは、多くの旅行記でも書かれていますが、この本でも満載です。
ただ、誰にもできることではなく、語学とコミュニケーションの達人で、キックボクシングで培った身体と医学や気象に関する知識・・・・これらを兼ね備えた「勇者」の物語です。
こんな旅もしてみたい。
Posted by ブクログ
著者の行動力、冒険に対する姿勢が凄かった。文章の勢いが良く、刺激的な体験が文を通じて伝わり、ぐんぐんと読み進めてしまった。
好奇心のままに!読んでいて冒険がしたくなる本だった
Posted by ブクログ
しみじみと面白かった。著者のポジティブ思考とサバイバルスキルの高さが圧倒的で、危険をともなう動物連れの旅も知識やバイタリティで乗り切ったのに拍手。ゲームに例えてクリアした事で自らを勇者とした題名も爽やかな著者を彷彿させる。
Posted by ブクログ
先月キルギスに行ってきたので読んでみた。
著者のバイタリティとサバイバルスキル、チャレンジ精神に驚かされる。ところどころ笑えるところもあり一気に読めた。
一緒に旅したシロとのお別れシーンはほろりと来た。
誘拐婚は形骸化しており無理やり連れてくるパターンは少なくなっているという話をキルギス人から先月聞いたところだったが、本書ではそのあたりの描写もありいやはや。。。
Posted by ブクログ
自分はヘタレなので絶対に出来ない冒険譚はやはり面白い。
春間さんの譚は初めてだけど、彼の冒険スタイルは現地で動物を調達していっしょに無宿旅生活をするみたい。面白いよね、使役としてじゃなく連れてくのが目的なのだから。
かなり用意周到でスタートしていて、危ない所もなるべく避けるが絶対に行かないというわけでもなく。そこは彼なりの経験値から察知して乗り切る感じなので行動力と学習力がやはり常人ではない。ちゃんと慎重な面もしっかりあって安心して読める。
日本で生きづらさを感じるような人はこういう生き方で精神を開放できていいのだろう。体に気をつけて良き旅を続けて欲しい。