【感想・ネタバレ】カイルが輝く場所へ 発達障害のわが子がピアニストとして羽ばたくまでのレビュー

あらすじ

両親がともに学生時代から音楽をたしなんでいたこともあり、紀平カイルは楽器に囲まれて育つ。物心つく前から一度聞いた音を即座に再現できるなど、絶対音感と驚異的な記憶力があった。一方で、言葉の遅れや強いこだわりなど、気がかりなことも多かったという。そんなカイルが自閉スペクトラム症と正式に診断されたのは3歳のとき。両親は障害をひとつの個性と受け止め、多くのことにチャレンジさせてきた。いつしかカイルはピアニストになる夢を抱き、母はその夢をかなえるために寄り添い続けた。そしてとうとうプロデビューを果たす。多くを語らない息子に代わって、そばで見守り続けてきた母が、ピアニストとして羽ばたくまでの道のりを丁寧に振り返る感動作。巻頭のカラー口絵では、誕生からピアニストとしてデビューするまでの歩みを紹介する。

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Posted by ブクログ

発達障害の子をもつお母さんによって書かれた本。こどもを理解し支えようとする深い愛を感じた。大変な時期でも、子どものことを第一に考える様子が伝わってきてとても温かな気持ちになった。

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2020年07月31日

Posted by ブクログ

発達障害を抱えるピアニスト、紀平鎧成の母親がつづっ、彼がピアニストとしてデビューするまでの道のりを語ったエッセイ集。

先日彼のステージを観る機会に恵まれたが、本書にかかれた、あるいは本には書けないような両親、および凱成君のさまざまな努力、および苦労を乗り越え、あのステージをこなしていたのかと思うと、今更ながら貴重なものを見せていただいた、という思いを持った。

本年(2021年)秋には、ツアーをやるとの情報もあるので、その際はまたステージを観に行きたい。
今後の彼の健康と益々の活躍を祈るばかりである。

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2021年04月20日

Posted by ブクログ

発達障害のピアニストカイル君と家族の18年。困難の多い子育てだったろうけれど、悲壮感なく語られていて読んでいてとても暖かい気持ちになった。きっとご家族とカイル君の絆、支えてくれる人々の優しさや明るさが伝わるから。彼のピアノを聴いてみたいと思った。

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2020年05月28日

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