あらすじ
父親から、大人になってビジネスを始めているであろう未来のいつかの日の息子に向かって語りつぐ“豊かさの知恵”とは?
14年前、たくさんの親と子に共感の渦を巻き起こした感動のビジネス人生論。
あとがきを新たに加え、いま、ウイズコロナを生きるすべての人へ。
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今、「夢を持てない子供」や「大人になりたくない子供」、そしてそのまま大人になってしまった若者がどんどん増えている。
子供たちや若者たちの未来のために大人が今できることは、眉間に皺を寄せて人生を偉そうに語ることや、説教をすることだけではなさそうである。
人生において、先輩である大人が本来子供に伝えることは?
自分の背中で、生き様で、夢を持つことがどれほど大切で、人生が素晴らしい可能性に満ちているのかを語ってあげることができるかどうかである。
その行為はもちろん簡単ではない。
しかし、挑戦の勝ちは大いにあるだろう。
その行為が、子供たちを励まし、勇気を提供し、感動させ、生きることの意味を見出す「ギフト」になるのではないかと思う。
(プロローグより)
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プロローグ
第1のギフト 豊かさを生み出すビジネスの知恵
第2のギフト ピークパフォーマンスを発揮する秘訣
第3のギフト 世にも珍しい成功法則
第4のギフト 夢を実現させる4つのセンス
第5のギフト 日常をエンターテインメントにする習慣
第6のギフト ドラマティックマーケティング
第7のギフト 人生に感動をもたらす真の幸福
エピローグ
(※本書は2006/4/11に発売し、2020/11/1に電子化をいたしました)
平野秀典(ひらの・ひでのり)
感動プロデューサー、講演家、作家
ドラマティックステージ代表
感動創造メソッドの日本における第一人者。
ビジネスマンの傍ら、演劇の舞台役者として活動。その経験から演劇の手法をビジネスに
応用したオリジナルメソッドを開発。当時所属していた企業で、業界標準を変える大ヒット商品を成功させ、V字回復を実現させる。
独立後は、日本で唯一の感動プロデューサー®として、全国の企業へ講演・指導を行っている。講演企業は1千社、受講体験者は20万人を超える。
演劇の舞台のように心に深く訴えかける講演は「公演」と呼ばれ、リピーターとなるファンが多い。現在も講演家の傍ら、役者として主演舞台に立ち、サントリーホールや紀伊國
屋劇場でもセミナーを行うなど、表現力の新しい可能性を拓き続けている。
年2回開催される私塾「観音崎感動塾」では、各業界に名経営者やトップセールスを生み出している。
著書は『感動力の教科書』(ディスカヴァー・テゥエンティワン)『感動の創造 新訳中村
天風の言葉』(講談社)等国内16冊、海外12冊など多数。
【平野秀典公式サイト】
https://www.kandougift.com
【メールマガジン】(週刊無料配信)
https://www.mag2.com/m/0000118235.html
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
平野さんのメルマガも購読しています。ビジネスをするに当って、心情的に準備しなければならないこと、定期的に自分の心の歪みを正すため、この本はすごくいいと思います。劇場で語られるビジネス、です。するすると読め、深い印象が残ります。
Posted by ブクログ
マネーゲームでは味わえない、豊かさのわかちあい。自分の生き様で、夢の大切さや人生の素晴らしさを伝えるための道しるべ7つ。
講演(公演)を聴いてから読むべき本。役者の技術でビジネスを演じれば、無敵ですね。
Posted by ブクログ
【読書メモ】
●商売とは、豊かさをわかちあう人間の営みのことである。
●感動体験には、高い確率で自分の人生の可能性が隠されています。何かに感動したら「いい話だなあ」で終わらずに、自分の中の何の可能性に反応したのかを少しだけ考えてください。心が揺り動かされる出来事には、必ず君の中の「魂」が反応しているのです。
●組み合わせて新たな価値を生み出す方法として、20世紀の時代にマーケティングの天才と言われたジェイ・エイブラハムによって発見された次の3つの方法はお勧めです。
1.古いものを新しいやり方でする
2.新しいものを新しいやり方でする
3.古いものを新しい組み合わせにする
●言葉遣いに気をつけなさい。…その能力が自分自身にもともとあることを前提にした言葉の使い方がお勧めです。「磨く」「引き出す」「鍛える」「使う」「輝かせる」etc.
●ビジネスシーンにおいても、ピークパフォーマーとは、特別な表現力を与えられた人ではなく、表現力をより効果的に引き出す方法を知っている人です。…「どう見られるか」ではなく、「どう魅せるか」に意識の焦点を持っていく
●そのように振る舞うとそのようになる
●明るいところ、笑顔のあるところに人は集まり、人が動くとお金も動く。
●人前で、プレゼンテーションや、商品説明するときも、手の演技はとても大事です。
●大切なことは、カヌーイストのように、流れを読み、流れに乗って、方向は自分で決めるという生き方です。
●言葉を変えれば考えが変わり、考えが変わると行動が変わり、行動が変わると結果が変わり、結果が変わると現実が変わる。
●夢を実現している豊かな成功者の多くは、無意識にできあがった習慣を意識的に点検し、成功する習慣に変更しているのです。…成功への最短距離は、目指す目標を達成するために必要なセンスを知り、徹底的にフォーカスして、新しい習慣を創りあげればいいのです。
●論文では論理的にすべてを正確にもれなく表現することが目的ですが、物語を体験してもらうためには、答えを全部言ってしまうのではなく、余韻を残します。
●ドラマを起こすビジネスをしたかったら、自分の体験を「種」にする習慣を持ってください。
まず、感動センサーが反応したら、「なぜ?」なのかを考えます。
そして「ピンときた!仮説」を立てます。
最後に「へえ~なるほどと思える証拠」を探します。
感動センサーが反応するサインは「!!」または「?!」
感じたら考えること。
●記憶に残るインプットは、頭で理解したことよりも、心で「共感」したことのようです。私たち人間は、「そうだよな」「ああいいな」と共感した情報以外は、潜在意識に入らないのです。
●「ヒマな時に好きなことをやろうなんて、好きなことに失礼だ」
●人生を豊かに成功したいなら、日常にテンションのインフラ整備をしておいてください。テンションを上げるには、何かを表現する機会を増やすことです。一番簡単なのは、書くこと。
●君が人の親になってやるべき仕事の一つは、子供に帰るべき「心の安全基地」をつくってあげることです。
●価値観を押し付けるのではなく、説得するのでもなく、こんな価値観があるのだけれど、こんな面白いことを発見したのですが、いかがですか?とメッセージを発信し、そのメッセージに共感する人、ピンとくる人に役立つものを作る、というアプローチがあります。
●優れたリーダーとは、どうすれば人が輝くのかを、常に考えている人です。それはあたかも、演劇の有能な演出家のごとく。
●売り手が儲かるだけではない、相手が喜び、そのことで自分もうれしくなる「Happy-Happy」のビジネスモデルを構築してください。
●私は以前勤めていた会社で、長く続いていた「価格と商品特徴の説明」だけのセールストークを変えるために、営業マンに、商品の開発物語を語るセールストークを披露しました。商品に込められた「思い」というストーリーを知るには、開発担当者へのインタビューが必要不可欠です。新しい商品は、必ず「お客様に、こんなふうに使ってほしい」との思いで開発されるものです。つまり開発担当者の頭の中はハッピーエンドシーンの宝庫のはずです。
→お客さまにハッピーエンドシーンを伝える
●日本語に、「恩送り」という言葉があります。江戸時代には日常的に使われていた言葉です。受けた恩をその人に返すのが、「恩返し」。受けた恩をその人ではなく、他の人にわかちあうことを「恩送り」と言うのだそうです。
●「創造することは思い出すことに似ている」
創造することも感動することも、外にある新しい何かを求めるのではなく、内にある「すでにあるもの」を呼び覚ます行為なのです。「すでにあるもの」それは、人間にひとしく与えられた「命というギフト」のことです。
●仕事や趣味の世界で何かを成し遂げることも素敵なことですが、もっと素敵なことは、本業である人生において、与えられた「ギフト」を目一杯使って、まわりの人を輝かせ、その明りで自分が輝くことです。自分だけで輝くと影ができますが、まわりの明るさで輝けば、影ができないのです。