あらすじ
聞いたことはあるけれど、どんなものなのかは意外と知られていない!? そんな思考実験の数々を、サイエンスライターがわかりやすく解説! 「箱のなかにいる猫は、生きた状態と死んだ状態が重なりあっている?」(シュレディンガーの猫)、「修理した船と、もとの材料を集めてつくった船、どっちがオリジナル?」(テセウスの船)、「暴走するトロッコから、どちらを救うか?」(トロッコ問題)などを紹介。いざ、めくるめく思考の旅へ!
【目次】
はじめに
1 オリジナルって何だろう?「テセウスの船」
2 肉体がちがっても同じ人?「スワンプマン」
3 合理的な選択をするのは難しい「囚人のジレンマ」
4 禁止を叫ぶことが禁止行為になる矛盾「 張り紙禁止の張り紙」
5 嘘つきが嘘をついたら、それは本当?「クレタ島の住人」
6 追いつけるはずなのに追いつけない?「アキレスとカメ」
7 どうして他人に心があると言えるのだろう「哲学的ゾンビ」
8 この世界は本当に現実なのか「水槽の中の脳」
9 時間の進み方は変わる場合がある?「双子のパラドックス」
10 観測するまでその状態は分からない「シュレディンガーの猫」
11 「忖度」が引き起こす悲劇「アビリーンのパラドックス」
12 やり方によって1位は変わる!?「多数決のパラドックス」
13 抜き打ちは予測できないはず?「抜き打ち検査のパラドックス」
14 迫られる究極の二択「 トロッコ問題」
15 未来は変えられる?「タイムマシンのパラドックス」
16 コミュニケーションがとれるということ「中国語の部屋」
17 すべてはあらかじめ決まっているのか?「ラプラスの悪魔」
18 直感が大きく外れる不思議「モンティ・ホール問題」
19 猿が文豪になれる確率とは?「無限の猿定理」
20 思っていたより高確率「誕生日のパラドックス」
21 割り切れない不思議「1÷3の謎」
22 すべてのカラスが黒いことを確かめる方法「ヘンペルのカラス」
23 思考実験の古典「ガリレオの船」
24 一瞬一瞬では静止している「ゼノンのパラドックス」
おわり
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Posted by ブクログ
名前だけ聞いたことがあるが、詳細はわからないということがよくある。有名な実験もこれにあてはまる。少し前に話題になったドラマ『テセウスの船』だったり、「ラプラスノ魔女」だったりと、概略を知れただけでも大変勉強になった。
Posted by ブクログ
頭ガチガチを自覚している自分にとって、まるで旧友に会ったかのような読書体験であった。
理屈を語ることは面白い。だが理屈で雁字搦めになる人生は苦しい。
理をどう利用すべきか考える第一歩めにおすすめ。
Posted by ブクログ
国語が嫌いな私だけど、答えのない問題を考えることを楽しいと思えた。
量子力学の話や数学の話も乱入してきて、哲学を勉強するのに多くの知識が必要なんだなーと思った。
自分以外の人間が人間である、と自分で証明できない。確かにそうだな。
Posted by ブクログ
聞いたことあるけどそれってなんだっけ
わかりやすくイラスト付きで解説
猿脳の私でもすらすら読める
しかし一度で理解しきるのは少々難しいかもしれません
Posted by ブクログ
大学の授業で囚人のジレンマについて学んだことがあったので何となく興味が湧いて読んでみた。
思考実験は決まった回答がないのでスッキリしないというのが率直な感想。
1÷3=1/3または0.333...
どちらも正解なのに、1/3×3=1に対して、0.333...×3=0.999...
同じようで同じでないパラドックス。
結局正解はないので悩み苦しむのがこの本の醍醐味だそう。
屁理屈、偏屈であると言えばそれまでだが、広い視野を持つきっかけとして考えれば悪くないと思う。
Posted by ブクログ
物理や数学、哲学的なものまで、様々な話が書かれている。パラドックスについては、あまり知らなかったが、この本を読んで、パラドックスの沼的なおもしろさに気づいてしまったかもしれないと思った。個人的には、「アキレスと亀」や、「モンティ・ホール問題」が特に面白く、数学的な問題は書き出して解きたくなってしまった。
コンパクトにまとまっています。
小説のテーマになったり、引用されたりすることも多い思考実験について、以前から興味がありました。
それぞれについて、どのようなジレンマを表しているのかわかりやすくまとめられていました。
答えのない問いなので、頭がむずむずしますが…。
Posted by ブクログ
思考実験の数々です。
『テセウスの船』、『囚人のジレンマ』、『シュレディンガーの猫』、『トロッコ問題』、『モンティ・ホール問題』などなど。
特に、『トロッコ問題』は、悩ましい問題ですね。
最近は、車の自動運転でも紹介されていました。
目の前の事故を防ぐため、運転者に怪我をさせて良いのか?
また、ある事故を防ぐため、ハンドルが自動で方向転換した場合、別の事故が発生したら、それは、誰の責任なのか?
運転者?、車?、プログラム?
悩ましい問題ですね...
Posted by ブクログ
有名な思考実験を、他の例に置き換えて解説を入れている。難しいことは書かれていない。思考実験について知っている人には物足りないだろうが、小学生や中学生にはちょうどよいと思う。はじめに手に取るとよい本。
Posted by ブクログ
よく耳にする矛盾、パラドックスを解説した本。
答えがない、答えようがない問いばかりなので、スッキリするものではないが、それぞれ、こういう意味だったのかと雑学的に楽しめる。
ある種、教養を深めるための一冊。
Posted by ブクログ
インターネットなどでよく聞くフレーズ(シュレディンガーの猫など)に興味を持って読み始めた。雑学として、それぞれの思考実験をざっくりと知ることは出来たが、私には少し難しかったかもしれない。どうなんだろうね、で終わるのではなく私は出来れば解が欲しいらしい。そしてこの分野は苦手な分野のようだ。でもそれが分かっただけでも今回気づきがあって良かった。
Posted by ブクログ
有名な思考実験を例題となるストーリーをあげて解説する本。
殆ど知っているものばかりで新たな発見はなかったが、知識の復習がてらに手に取りました。
水槽の脳やテセウスの船、モンティ・ホール問題など、有名なものだが改めて考えると面白い。
Posted by ブクログ
「水槽の中の脳」は、小さい頃からずっと考えてる
あと、世界五分前仮説
「大いに悩み苦しんでもらえたら幸いである。」って文で終わる本、初めて見た
Posted by ブクログ
理系でない私にはよくわからないものもあったけれど
理系の世界でも正解ないジレンマが世の中には沢山あるし、当たり前と思っていたことも当たり前でないものもあるのだと改めて認識
サクッと読めるのでまた読み直してみよう
Posted by ブクログ
「聞いたことある」「でも意味は知らない」がいっぱいありました。
職場での理不尽や矛盾、究極の選択は遠慮したいど、思考のパラドックスは興味深くておもしろかった。
何気に本のタイトルにも引用されてたりして、解るとちょっと嬉しい。
テセウスの船/スワンプマン/囚人のジレンマ/シュレディンガーの猫/多数決のパラドックス/モンティ・ホール問題/トロッコ問題/ラプラスの悪魔
聞いたことのある人も多いであろう「トロッコ問題」や「囚人のジレンマ」。
オリジナルとは何か?を考える「テセウスの船」
やり方によって1位は変わる「多数決のパラドックス」、直感が大きく外れる不思議の「モンティ・ホール問題」など、読みやすいのに目からウロコの体験で楽しめました。
こういう類いの本、結構好きです。
スキマ読み、頭の体操にもなりそう!
厚みがあると躊躇するけど、190頁だと読むハードルも低くていい。
Posted by ブクログ
読みやすかった!
半分以上知ってる思考実験が多くてパラドックスって結構身近にあるなぁって思った。
モンティホール問題は図を書いて欲しかったなぁ、、、
Posted by ブクログ
囚人のジレンマやモンティ・ホール問題など一度はどこかで聞いた事がある思考実験についてオリジナルの設定を入れながら説明してくれる本。
数学的問題もあり全部が頭に入る訳では無いが、自分の知識を再確認する、もしくは新しい知識を増やすという点において読んでいて面白かった。
Posted by ブクログ
よく聞く思考実験が簡潔にわかりやすく解説されている。なんとなく聞いたことあるものが理解できたのが良かった。
前半は思考実験要素が強く期待通りだった反面、後半は数学要素が強かったのが残念。
パラドックスを知り、考えるきっかけを与えてくれる良い本。
Posted by ブクログ
考える程に分からない思考を分かりやすく解説してくれている。とても読みやすかったけど、文系の私には理解できないところもあった。頭の良い人の思考は面倒臭いけど、理解できると興味深い命題もあった。
Posted by ブクログ
有名どころの思考実験が集められている。短編集で読みやすかった。特に有名なものはやはり考えさせられることがことがある。元々知ってる話も多かったので新たな学びは少なかった。
Posted by ブクログ
表題の通りで、割とよく聞くパラドックスや命題について紹介している本でした。あくまでもあっさりとした紹介程度であり、そこから新たな知識や考え方にはなかなか膨らまないので、ある程度知識のある方にはつまらない印象かもしれません。教養の基礎の基礎から抑えたい人や雑学程度で頭の片隅に入れておきたい人などが対象なのかなと感じます。あとやはり全ての内容は答えが簡単に出るものではないので、紹介不良を感じるかもしれません。この内容を他の人に話して、他の人はどう考えるのかとかを聞くのには面白いかもしれませんが……。
Posted by ブクログ
中々理解し難い話もある中、トロッコ問題はなるほど考えさせられた。
後、気になるところとすればシュレディンガーの猫、誕生日のパラドックス辺りだろうか。嘘つきが嘘を付くと本当なのかと問う、クレタ島の住人は屁理屈の粋だと思うが、実生活にも当てはまる事例がありそうで面白い。
Posted by ブクログ
「マシュマロ実験」や「囚人のジレンマ」など有名どころを含む思考実験を簡単に紹介。
一番考えさせられたのは「トロッコ問題」。
内容は知っていましたが、改めて考えてみると面白いです。
少し視点はズレてるかもしれませんが、何もせず事故として5人を死なす選択をすれば彼らの家族から責められ、1人を殺す選択をすれば人殺しとして後ろ指を指されるとすれば、もう自分が盾となってトロッコを止めるしか方法は無いのでは?と思いました。
でもいざ自分がその立場になったらパニックになって動けないでしょうね。笑