あらすじ
誰かと話していて、心がちくちくした感じがすることがあります。
それらは、相手のほんのちょっとした「ひとこと」や口調によるものですので、
とりあえずは、なかったことにして、そのまま会話を続けます。
しかし、その場で感じたざらざらとした気持ちは、決して消えてなくなるわけではなく、
いずれ小さな仕返しとなって現れます。
何気ないひとことといえども、そこには必ず、なんらかの「意図」が働いています。
わたしたちは、ことばそのものに反応しているのではなく、その「意図」に反応しているのです。
本書では、一つひとつのことばの裏にあるメッセージ、それを発してしまう隠れた動機や
相手に伝わっているものについて説明しています。
その「ひとこと」を言わねばならない相手の事情と、
自分自身の隠された願いを知り、互いに理解し合うことの一助となればと願います。
■目次抜粋
*何か言われたら、すぐ、「わかっているよ」「知ってるよ」と答える
*「つまり、○○ということだろう?」「要するに、○○なんだね」などと相手の話を要約する
*相手の勧めやもてなしに対し、「あれもよかったよ」「あそこもよかったよ」と別のもののことを話す
*「ところでさ」「それより」などと、勝手に話題を変える
*相手の話を「でも」「っていうか」などと否定、もしくは言い換える
*相手が話し終わる前に、「ふーん」「そう」と相づちを打つ
*「別に」とそっけなく答える
*悩みを打ち明けてきたら、「そんなの、よくあることだよ」と慰める
*悩みに対し、「こうすればいい」と忠告する
*自分のことは、いっさい話さない。自分の意見を言わない
*「ぼくはいいんだけれど、みんなが」と言って、苦情を述べる
*「○○さんが好き」「ぼくの友だちがね」と、別の人のことを話す
*「○○君は、よくやっているよ」と目の前で、ほかの部下や子どもを誉める
*「ちゃんと言っただろう」「何度言ったら、わかるんだ」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
普段何気なく使っている言葉について見直すきっかけとなる本。
書いてある事は、考えてみると当たり前のように感じることだが、わかりやすく書かれており納得感がある。言葉使いによって損してる人は読んでみると良いと思う
Posted by ブクログ
取り上げられている例の大半が「そんなこと言う奴いないだろ……」と思うような、人としてありえない発言なので、参考になる部分はあまり多くなかった。多くの人が言ってしまいがち、やってしまいがち、な所を攻めてほしかった。以下は付箋を貼った箇所。
×人の勧めやもてなしに対し、「あれもよかったよ」「あそこもよかったよ」と別のもののことを話す
×悩みに対し、「こうすればいい」と忠告する
×悩みに対し、「わたしにもそういうことあったわ。わたしの場合はね」と自慢話になってしまう
社交辞令は言って当たり前
Posted by ブクログ
何を伝えようとしたかではなくて相手に伝わったものが全て。自分を守り主張することに精一杯で、相手を傷つけていることがある。そのため、自分の発する言葉に注意を向ける。