あらすじ
イタリアの権威あるグルメガイド『アンジェロガイド』の上陸に沸く京料理界。格付け評価の舞台裏を取材するため京都・嵯峨の三ツ星割烹を訪れた際、カメラマンの星井裕がすれ違った真っ赤なスーツ姿の女性は、直後に京阪電車に撥ねられる。そして星井は、このグルメガイドの調査員が殺された事件の犯人扱いを受けてしまう。死に際に遺された「す、ぐ、に」という言葉が意味するものとは? TBSドラマ「美食カメラマン星井裕の事件簿」原作、グルメ探偵が活躍する「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ!
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Posted by ブクログ
引き続きあっさり読める。
犯人や犯行動機が切なく、自首を薦める最後が多い。そして、犯人や犯行のトリックは読者が主人公より先にわかる。
あっさりしている読みやすい話なので、いい人が犯行をおかさなくても、勧善懲悪のパターンがスッキリすると思うところもあるが、そこが京都にとらわれた人々の切なさか…。
Posted by ブクログ
柏木氏が別名で書いている京都紹介本でもたびたび登場する、最近のグルメ文化に対する批判的な目線が色濃く出ている作品です。
私個人としては柏木氏の意見に賛同するので、主人公の星井に共感しながら読むことができました。