【感想・ネタバレ】ワトソン力(りょく)のレビュー

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感情タグBEST3

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気軽にどっぷりと本格ミステリにひたれる贅沢な短編集。ワトソン力という設定自体がすでに反則気味に面白い。プロローグ、インタールード、エピローグが個々の短編をまとめる構造になっているのも良かった。どの短編も面白く、特に「雲の上の死」と「探偵台本」が好みだった。続編も楽しみだし、『アリバイ崩し』のようにドラマ化も希望したいところ。

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2020年12月21日

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半径20メートル以内にいる人の推理力を上げてしまう「ワトソン力」の持ち主が主人公の連作短編集。
「ワトソン力」っていう発想!探偵と助手の組み合わせが大好きなミステリファンなら飛び付かざるを得ない能力!

どれもこれも「なるほど!」ってなる面白さだった。設定がいかされてるというか、短編の面白さもあるし、ユーモア・ミステリ版毒入りチョコレート事件?

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2023年07月27日

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捜査一課刑事の和戸はある日何者かに連れ去られ、地下室らしき一室に監禁された。自分から一定の距離の範囲内にいる人々の推理力を飛躍的に向上させるという特殊能力「ワトソン力」を持つ和戸は非番の時に出くわした事件の関係者が監禁に関わっているかもと考え7つのクローズドサークル事件を回想していく。関係者達が即席探偵になって犯人を推理していく過程はコミカルだがその分都合良過ぎに収まった感がちらほら。「雪の日の魔術」とか力技が過ぎる。「探偵台本」「不運な犯人」が個人的にはまとまっていたと思う。監禁事件の結末はきちんと誘導された所に収まったので読後はすっきりでした。

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2022年09月27日

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ネタバレ

周りの人達の推理力を爆上げしてしまう、という設定は初めて読んだ。主に7篇の短編で、通しての話もまたまとめれば短篇というような構成。意味分かるかな。一篇あたりがすごく短くて読みやすかった。すぐ推理合戦になるようにすぐに事件勃発。私も推理力上がってみたいわ。こんなにミステリー読んでるのに、全然トリックとか分かんないもんな。

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2022年05月11日

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ワトソン力すごい!検挙率10割って!100%って!
本人が直接活躍できないのは可哀想だが、きっと同僚たちはなんとなく気がついているだろう。
和戸がいないと冴えないな…と。
読みやすく、短編なので空いた時間に1話ずつ楽しめた。
最後のお誘い!光文社の雑誌ジャーロで第2シーズンを書いているらしい。早く単行本にならないかなと今から待ち遠しい。

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2021年08月06日

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そばにいる人の推理能力を高める能力を持つ主人公。その能力を刑事として活用していたが、ある日誘拐されてしまう。
一般人として巻き込まれた事件の関係者が犯人かもと考え回想していく。
推理能力は高まるが質が高まるとは限らず、また色々な人が推理を披露していく様は多様性に富んでいて面白い。

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2021年06月25日

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和戸宋志はワトソン力と称する特殊な能力を持っており、半径20mの球内にいる人は突然推理力が向上する由.7つの事件が出てくるが「探偵台本」が面白かった.どの話も当事者がワトソン力の存在を意識しないで推理を始めるのが、何とも面白い.和戸自身も拘束されており、その犯人を自分自身が推理する構成も楽しめた.

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2021年05月02日

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これはアイデア勝利。ストーリー云々より、単純にミステリー魂をくすぐられる。主人公の和戸警部。自身は平凡な脳みそしか持っていないのだが、周囲にいる人間の推理力を飛躍的にアップさせる「ワトソン力」という特殊能力を持っている。非番の時に続々と殺人事件に巻き込まれるが、ワトソン力により見事解決に導かれる。荒唐無稽としか言いようがない設定・展開なものの、推理やトリックは意外に実直で筋道立っているのが良い。そして主役なのにほぼ置物化している和戸さんの奇妙な存在感。この装丁の我関せずの無表情ぶりがツボ。続編希望。

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2021年03月26日

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主人公の「ワトソン力」によって周りにいる人の推理力を向上させるという特殊設定が興味深いですし、推理合戦を繰り広げながらワンパターンにならずコンパクトに纏め上げる手腕は称賛に値します。
ベストは一番設定を巧く利用している【求婚者と毒殺者】です。

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2021年03月16日

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ワトソン力とは一体なんだという感じだが
読み進めるうちに納得。
最後の一文に新たな展開。
ぜひ続編が読みたい。

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2021年02月06日

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設定が斬新で面白すぎる。
刑事の和戸は周囲の人間の推理力を飛躍的に高めてしまう特殊能力(=ワトソン力)を持っている。
そのため彼が事件に遭遇する度、突如として和戸以外の人間が推理合戦を始めるという展開には笑った。
非常にコミカルで読みやすい連作短編集。
ぷっと吹き出す推理小説なんて珍しい。

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2021年01月31日

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そばにいる人間の推理力を高めてしまう特殊能力「ワトソン力」。
突如はじまる推理合戦が面白く、気軽に楽しく読める本格ミステリ短編集。
続編出たら読みたい。

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2021年01月26日

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7話からなるミステリ短編集。警視庁捜査一課の和戸宋志の「ワトソン力」によって周囲の人々が事件を解決していく。欲も華やかさもない和戸に好感。

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2021年01月24日

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自分の周りの人の推理力を飛躍的に高めるという不思議な能力を持つ主人公、和戸宋志(わとそうじ)。
周りを名探偵に変えてしまうその能力を、和戸はワトソン力(りょく)と読んでいる。
和戸が巻き込まれた事件の数々をまとめた短編連作集。
それぞれの短編に、プロローグ・インタールード・エピローグでつながりを持たせて1冊にまとめている。

軽めの本格推理小説。
でも舞台はいろんなシチュエーションでのクローズドサークルとなかなか味わい深い。
でもおなか一杯にはならないって感じかな。
超高級料理店の前菜って感じ。
行ったことも、食べたこともないけど...

最初は設定になれず、ちょっと違和感があったけど、
慣れてきた後半は、普通に楽しめました。
べたな名探偵ものに慣れている人ほど、最初は戸惑うかも。

続編あるかな?

#謎解き
#ライト本格ミステリ
#サクサク読める
#ひとつひとつの話は短い
#ちょっと物足りないと感じる人もいるかも
#読書

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2020年11月27日

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周りの推理力を高めるワトソン力という発想がとても面白かったです。
クローズドサークル内の事件ですが、どれも気軽に読め、現在進行でワトソンが置かれている状況の物語もよかったです。

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2020年11月10日

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自身は推理力は無いのに何故か周囲の人々の推理力を飛躍的に高める『ワトソン力』を持つ、捜査一課刑事・和戸宋志(わとそうじ)。
そんな和戸が何者かに監禁されているシーンから始まる。自分を監禁した者は、自分の『ワトソン力』を必要としているからではないか…そう考えた和戸は、これまで彼が巻き込まれ『ワトソン力』によって周囲の推理力を高めて解決した七つの事件を振り返った…。

和戸自身は何もしない、ただその場にいるだけなのに周囲の人々の推理力が飛躍的に高まる『ワトソン力』という設定が面白い。

彼が振り返る七つの事件はクローズドサークルものばかりでこれまた楽しい。
雪の山荘もの、嵐の孤島もの、停電によって閉じられた地下室、果ては飛行機内やバスジャック中の車内まで。
危機的状況のはずなのに、殺人現場で居合わせた者たちがいきなり推理合戦を繰り広げるのは『ワトソン力』によるものか。
七つの事件は短編だけに軽めではあるが、トリックや謎解きは結構練られていた。現実的かどうかは置いておいて、パズルとしては楽しめる。

そして、これまで周囲の推理合戦を見守るだけだった和戸が監禁者が誰かを必死に考えるのだが、そこにもきちんとしたロジックがあって面白かった。やるじゃないか、和戸。
最後にある人から和戸にある提案がされるのだが、それが実現したらなかなか楽しそう。

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2020年11月03日

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自分の不思議なチカラを周りにいる人々に反映させて事件を解決する、と言う刑事が主人公。設定そのものは非現実的だが、内容はきちんとしたミステリー。短いのですぐ読める。

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2020年10月28日

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周りの人間の推理力を高める「ワトソン力」により、登場人物たちが推理合戦を展開する連作短編集。全員があれこれ推理を始めるため、突拍子もない推理が飛び出したり、誰が正しい推理なのかわからない所など笑えて、楽しく、そして面白いミステリーでした。

ちなみにニヤニヤしながら読んでいたそうです(笑)。

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2020年10月16日

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とてもお話としては面白いのだけど、短編なだけに設定が無茶苦茶で推理も無理矢理、面白いだけに何だか惜しい!

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2022年08月22日

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杉田比呂美さんの絵が好きなので、杉田さんの絵が表紙を飾っている本は思わず手にとってしまいます。

自分自身で推理することはできないが、身近にいる人間の推理力を高めることができる能力を持つ、和戸(わと)。

和戸自身が、自分の能力を「ワトソン力」と呼んでいて、事件に巻き込まれ、周囲の人間が推理を披露するたびに「どうやらワトソン力が発動したようだ」と分析しているのがシュールで面白い。
妙に冷静な和戸が、コントっぽいんだよな。ムロツヨシっぽいというか。

発生する事件や推理自体は、ご都合主義というか、あまりときめかなかった。
でもワトソン力という発想は面白いし、私も発動されていみたい。
ラストでは、今後に続きそうな感じで終わっていたけど、シリーズ化するのだろうか。

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2022年03月10日

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ネタバレ

周囲の人の推理力があがって事件を解決に導くという設定はおもしろいけれど、描かれる推理はさほどでも…。
もっと推理をわかりやすくして、ギャグ要素とか付加すれば連続ドラマにできそうな気がする。

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2021年10月27日

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軽快に読める短編集。
一連の短編から黒幕を探す構成もワクワクする。
が、犯人当てを論理的に一人に絞れる感じではないので、ストーリーを楽しむつもりで読んだ。

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2021年09月09日

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ネタバレ

軽やかな連作短編。「ワトソン力」が主人公の妄想なのではとか、警察手帳をいつも忘れているのも何か裏があるに違いない……と勘繰っていたけど、そんなことはありませんでした。シリーズ化出来そうなので、続きが出たらまた読んでみたい。

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2021年08月04日

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本人には推理力がないが、そばにいる人間の推理力を飛躍的に向上させる能力を持っている、それがワトソン力。まず、この設定だけでワクワクさせてくれる。

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2021年04月14日

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ネタバレ

“和登さん”じゃなくて“和戸くん”でよかった。「三つ目がとおる」のファンなんで……
7編+1編の連作短編集。「赤い十字架」と「探偵台本」が好みでした。

「赤い十字架」
殺人は計画的に、しないとですね
「探偵台本」
文句なしの★5
「雪の日の魔術」
的は当てなきゃ意味がない
「暗黒室の殺人」
〇〇が出てきたら面白いなぁとぼんやり思ってたら本当に出てきて驚いた。トリックといえばやっぱりコレは外せないですね!!
「求婚者と毒殺者」
自白が早すぎたかな……もっと粘れたと思う
「雲の上の死」
“それができるならナンデモアリになるよね”が諸刃の剣になっていたような
「不運な犯人」
犬吠埼で朝日を拝ませてあげたい、、そんな思いに駆られたバスジャック犯でした

表紙カバーの和戸くんの隣の男の人誰?って最後の最後まで思ってた……けど、読み終わってもう一度しっかり見ると納得です(鈍)。

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2021年02月04日

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周囲の人間の推理力を飛躍的に向上させる謎の能力を持つ和戸。彼自身はほとんど手柄がないものの、所属する捜査一課第二強行犯第三係は検挙率10割を誇って名を轟かせている。そればかりでなく、オフの日に巻き込まれた事件でも周囲の一般人が推理合戦になり‥という短編集。
ワトソン力という設定が面白い。ライトな雰囲気ながらしっかり本格ミステリを楽しめるが、ワトソン力という謎の力に本人が気づくのはいいとして、周囲の人間も気付きすぎな気はする。
ベストはバスジャックに巻き込まれていつのまにか乗客の一人が死んでいたという「不運な犯人」。このくらいストーリーが荒唐無稽な方が、この設定には合ってると思う。ドラマ化できそう。

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2020年12月27日

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読んでいる時、なんか、この感じ、懐かしいと思いました。その感覚の源泉は、子どもの時に学習雑誌とかに載っていた推理クイズなのではないか、と思い出しました。ポプラ社の江戸川乱歩やホームズ物と東京創元社のエラリー・クイーンの狭間時代に、推理小説の面白さを教えてくれた簡単な読み物たち。すっかり忘れていたけど、シンプルな事件現場の見取り図とアッというトリックを集めた小冊子にハマったような記憶が蘇りました。そのライトなエンターテイメントに加えて人の推理力を上げるという「ワトソン力」という設定も脱力系で、気軽な楽しい読書時間になりました。たぶん、本を通して自分の推理力も上がって(苦笑)、バラバラの短編を単行本にする時に付け加えられた横糸の事件の犯人もなんだかわかっちゃいました。まあ、推理力が上がったというより、なんでもアッとびっくりしていた純粋さが無くなりスレっからしになったんでしょうね。

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2020年12月13日

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ネタバレ

【収録作品】プロローグ/赤い十字架/暗黒室の殺人/求婚者と毒殺者/インタールード 1/雪の日の魔術/インタールード 2/雲の上の死/探偵台本/不運な犯人/エピローグ

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2020年11月01日

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特殊な主人公の能力もミステリの中に綺麗に生かされ不自然にならず、大作のように複雑なストーリーに呑まれてしまうこともなく。推理する事自体を純粋に楽しめるショートストーリー。7つの謎を読む事で+1の答えが見えてくる構造。

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2020年10月31日

Posted by ブクログ

人間の推理力を飛躍的に向上させる「ワトソン力」を持つ刑事・和戸。

ワトソン力という設定は面白いが、ミステリーとしてはちょっと弱い。
ホームズあってのワトソンであるように、和戸1人では今後の展開は弱いと思ったが、ラストの展開が次につなげた気がする。

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2020年10月18日

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