【感想・ネタバレ】きみと蓮の庭で【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】のレビュー

らうりー

戦後間もない日本。
珠緒は最愛の恋人を亡くしてしまう。
生きるため男娼となり、稼いだ金は寂しさを誤魔化すための酒に消えた。
そんなある日、死んだはずの恋人とそっくりに成長した弟の吾郎が現れ、
「あなたに会いにきたんです――」と、力強く抱きしめられてしまい――…!
初めは恋人の面影を重ねていた珠緒だったが、いつしか吾郎自身のことを知りたいと思うようになり…。

かけがえのない存在を失ってしまった二人の愛と再生の物語。

◆収録内容◆
「きみと蓮の庭で」全5話／単行本収録描き下ろし漫画17P／電子限定描き下ろし（おまけ漫画4P）

[ブクログ · ★★★★☆]

時代物ってやっぱいいなぁ。戦時中が舞台だから、終始哀愁感漂う雰囲気と当時を表す描写が多いのが作品観をどっぷり味わえて魅力的だった。死んだ兄の恋人に恋する弟ていう関係性だったけど、そこに葛藤やいざこざはなく、2人すぐにちゃんと惹かれあっていたのが良かった。攻めスパダリ〜戦時中で短髪だから今風のイケイケヘアスタイルとかじゃなくてもかっこよかった。