【感想・ネタバレ】川上稔 短編集 パワーワードのラブコメが、ハッピーエンドで五本入り(1)のレビュー

あらすじ

・『恋知る人々』
「ホント、バッドステータス」私は人の心が読めると、そう自惚れた事はないだろうか。人の心が読める。そんな私に訪れた一つの変化――好き? 色恋? 私が? 無口系少女の不器用な初恋の物語。

・『素敵の距離÷2』
「マー頑張って下さいよ少年」恋愛成就の「告白の木」が三本もある町。その一本をお気に入りスポットにしている私と、ある日、対岸の丘にあるもう一本の木の下に現れた黒のジャージ少年。300メートルの、安全な、卑怯な思い。

・『地獄の片隅で笑う』
「笑ってよ。そうして欲しいんだ」地獄広場って、知ってる? 開かずの踏切とその周辺の喫茶店に集まる作家と編集者たちの奇妙な恋愛物語。

・『嘘で叶える約束』
「こんにちは、虫です」よう、幽霊です。まあこの学校の学生みたいなことやってんだけどね、俺。そんなある日。俺のことが“見える”後輩が現れて……?

・『未来の正直』
「巨乳、解りやすいよな」漫画家を目指していた少女の初めての挫折と、解決する感情。美術部の彼に「通じないと」そう言われたときから全てが始まる。

川上稔が贈る、最高にハッピーでグラッとくる珠玉のラブコメ短編集、第一弾!

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川上稔作品履修者も未修者も

作者の代表作である「境界線上のホライゾン」「終わりのクロニクル」は、かなりの物量なので、人におススメするのを躊躇ってしまう節があるんですよね……。もちろん、その分厚さに見合うだけの熱量とカタルシスがあるので、是非とも読んでもらいたいのですが……。

しかし、その点こちらは短編集! 
一つ一つの短編がほどよい長さでありながら、川上稔作品のテイストが十分に盛り込まれています。
あの辞書と見紛うほどの分厚さに気圧されて、手に取るのを躊躇っていた皆さん!
こちらでジャンル「川上稔」を体験してみてはいかがでしょうか?

この短編集には、カクヨムというサイトに掲載されていたものの、今は読めなくなってしまった短編が収録されています。
こちらの「ラブコメ五本入り」の方は日常系というか、現実世界準拠という感じでしょうか。
別の「尊い話五本入り」の方はファンタジー色が入ってきます。

カクヨムの「川上稔がフリースタイルで何かやってます。」にあとがきや収録作の一部が掲載されているので、まずは試し読み感覚でそちらを読んでみるのもいいかもしれません。

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2021年03月22日

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