あらすじ
「……させてくれ」
「いやです」
儲け話に目が眩んだ銀行員・三本木はまんまと名画の贋作を掴まされる。
それも自分自身を担保に資金調達をして。
彼に想いを寄せる骨董店の主・緒方は、三本木の貞操を守るため……
甚平に無精髭がトレードマークの野性味溢れる男、緒方は老舗骨董店『尾形』の主。銀行員の三本木とは浅からぬ縁があり一線を越えた仲なのだが、その後はつれなくされる日々。ある日、緒方は画商の四方から名画の購入を勧められるが、うまくすぎる話に乗りきれず取引に二の足を踏んでいた。ところが、この儲け話に目が眩んだ守銭奴の三本木がまんまと騙され、贋作を掴まされてしまう。しかも三本木は以前から彼に目をつけていた金貸しの嵯峨から購入資金を調達していた。返済のアテを失った三本木を嵯峨の好きにはさせまいと、緒方は真作の行方を探り始めるが…。
アンティークをめぐる事件を軸に、緒方と三本木の恋の駆け引きが展開するシリーズ第一弾!
感情タグBEST3
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骨董商×銀行員。
安心して読める、ミステリー色の強い作品です。
まだ愛からは遠いかな~。
谷崎さんの作品ではよくある強引な攻なのですが、めずらしく攻目線の作品なので、受に片思いしてるわりにはその行動どうよ・・・っていうのがちらほらと。
受もドケチなお金大好きっ子なので、ロマンチックな展開になりずらい。そこをあえて!あえてなんとか隙を見て(笑)濡れ場になだれ込みたい攻の葛藤が面白いです。
「ドロシーの指輪」シリーズ(2013年現在5冊刊)
1.「ドロシーの指輪」
2.「イゾルデの壺」
3.「ヴィオレッタの微笑」
4.「砂糖細工のマリア」
5.「スニグラーチカの恋」
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1年に1冊出ればいいのになと思う骨董屋と銀行員のシリーズ第1巻。緒方さんがどうして手放したくないと思うほど三本木さんにいれこんでいるのか微妙にわからないが、とにかく好きらしい。誰かに似ているというのは、読者を含め三本木さんにも明らかにされていないので、緒方さんがどうしてこんなに自分に執着するのか不安になるのは当然と思う。徐々に、明かされればと思うけど、2010年現在、明かされず…。
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甚平に無精髭がトレードマークの野性味溢れる男、緒方は老舗骨董店『尾形』の主。銀行員の三本木とは浅からぬ縁があり一線を越えた仲なのだが、その後はつれなくされる日々。ある日、緒方は画商の四方から名画の購入を勧められるが、うまくすぎる話に乗りきれず取引に二の足を踏んでいた。ところが、この儲け話に目が眩んだ守銭奴の三本木がまんまと騙され、贋作を掴まされてしまう。しかも三本木は以前から彼に目をつけていた金貸しの嵯峨から購入資金を調達していた。返済のアテを失った三本木を嵯峨の好きにはさせまいと、緒方は真作の行方を探り始める。同業の『涼泉堂』の若旦那・桂丸を引き込んで辿り着いたのは、四谷の古びた屋敷に住む麗泉と名乗る蠱惑的な青年で……。アンティークをめぐる事件を軸に、緒方と三本木の恋の駆け引きが展開する新シリーズ第一弾!
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状態・・・非常に良い
甚平に無精髭がトレードマークの野性味溢れる男、緒方は老舗骨董店『尾形』の主。銀行員の三本木とは浅からぬ縁があり一線を越えた仲なのだが、その後はつれなくされる日々。ある日、緒方は画商の四方から名画の購入を勧められるが、うまくすぎる話に乗りきれず取引に二の足を踏んでいた。ところが、この儲け話に目が眩んだ守銭奴の三本木がまんまと騙され、贋作を掴まされてしまう。しかも三本木は以前から彼に目をつけていた金貸しの嵯峨から購入資金を調達していた。返済のアテを失った三本木を嵯峨の好きにはさせまいと、緒方は真作の行方を探り始める。同業の『涼泉堂』の若旦那・桂丸を引き込んで辿り着いたのは、四谷の古びた屋敷に住む麗泉と名乗る蠱惑的な青年で……。アンティークをめぐる事件を軸に、緒方と三本木の恋の駆け引きが展開する新シリーズ第一弾