【感想・ネタバレ】当事者研究 等身大の〈わたし〉の発見と回復のレビュー

あらすじ

当事者研究とは、自分と似た仲間との共同研究を通じて、等身大の〈わたし〉を発見すること、そんな自分を受け容れるものへと社会を変化させることを通じて、回復へと導く実践である。当事者研究の誕生の背景と方法論を紹介し、自閉スペクトラム症研究を例に、知識や支援法の共同創造が始まりつつある現状を報告する。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

浦河ベテルの家で生まれた当事者研究。これは当事者運動由来の「力/未来/パターン」と依存症自助グループ由来の「無力/過去/物語」そして両者に共通する「共同性」という特徴を束ねる役割として「(当事者)研究」が登場した。「当事者も専門家も自分たちが継承してきた価値・知識・技術を普段に見直し続ける『研究者』になることが、置き去りにされ勝ちな周縁に置かれた人々を包摂する社会の条件として重要」ということを実際にASDを例に提示された。これまで当事者研究は、当事者の語りが中心で提示されていたが、様々な研究を結びつける学際的な研究として進んでいることが分かった。

0
2021年01月10日

「学術・語学」ランキング