【感想・ネタバレ】東方智霊奇伝1 反則探偵さとりのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年09月16日

東方シリーズって公式非公式を問わず様々な書き手によって様々な形態を持って作られてきたわけだけど、本作はそれらの中でも独自の雰囲気を持つだろう方をパートナーにして紡がれているね

そして絵の方向性が独自なら、ストーリーの方向性も東方シリーズとしては独自性がたっぷり
まさかの探偵モノですか。といっても主...続きを読む役となるさとりはミステリに登場する探偵らしい調査は特にせず、推理についてもご自慢のサードアイによって犯人の心の内を読み取ることによって行うようだけど

又、新キャラが登場しないというのも独自路線だね
これまでの書籍シリーズは新キャラを出してその人物を中心に物語を紡いできたのだけど、本作は特に新キャラなどは無し。
いわば既存キャラのみで物語を回している

でも、それを損に感じないのが本作の強みだね
東方シリーズのキャラクターは膨大に存在するのだけど、半分程度が一回しか登場していなかったり、そもそも書籍等で扱われていない為にどのような性格かはっきりしないキャラも居た
特にフランなんてEXボスなものだからファンへの供給がほぼ二次創作しか無かったことを考えると、『智霊奇伝』でそれなりの出番が与えられたのはかなり嬉しい限り
そういった原作サイドで扱われる機会が少ないキャラクターが物語の主軸に絡み、そして喋り動き回るというのは東方ファンにとってとても嬉しい展開

ただ、肝心要の事件については悪霊が犯人ということで特に推理らしい推理は行われない感じなんだろうか?
せっかくさとりがサードアイなんて反則スキルを持っているのに、心を読むのはせいぜい相手の証言が嘘かどうかの判定くらいにしか使われていないのは惜しい気がしてしまう
又、東方シリーズでは表で判りやすい事件・異変が進行する裏で大物が暗躍しているというパターンが多いけれど、本作もそうなるのかな?


紅魔館での事件が終わったと思ったら、次は白玉楼。という事はこのまま歴代の舞台を探訪していく感じになるのだろうか?

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