あらすじ
「わたしは代理なので、キスは……依頼主を裏切れません、でも――」
(これ以上、代理デートを続けたらわたし一宮さんのこと……)
過労でOLを辞めて家業の便利屋を手伝っている山瀬花音に指名で入った仕事は前職のイケメン専務・一宮への告白代行だった――。
スパダリ系の一宮に対して職務を全うしようとする花音だったが彼の溺愛っぷりに翻弄され、どんどんと惹かれていく――。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
匿名
ハッピーエンドばかりの短編集
「代理恋愛の甘い報酬」
告白代行の依頼が縁で、以前働いていた会社の専務・一宮さんに何度もおもてなしをされてしまう花音さん。
依頼主さんの意図が分からないなーと思っていたら、一宮さんの自作自演だったのか。
はじめは過労で退社した花音さんを癒す目的だったのが、自分も癒されるようになったそうです。
一宮さん、イケメンで仕事が出来る上、家事も完璧にこなせるのか。
マカロンは素人が作るには難易度が高いらしいのに。
恋人になった後は、一宮さんから専業主婦になって欲しいという依頼を受けます。
何でも出来ちゃう一宮さんに奥さんは必要か?とも思うけど。
オーバーではあるけど、食事の用意をしてあんなに喜ばれたら嬉しいよね。
一宮さんは、何年経っても同じ感じで感激してくれそう。
「嘘なカレのホントな愛」
一宮さんが劇団にいた頃の仲間で、今は人気モデルのハルくんが主人公。
嘘で固めたプロフィール
彼のコネをアテにしてすり寄る女の子に、内心、辟易していた。
擦れた感じのハルくんが気になるのは、最近、隣に越してきた畑さん。
畑さんは社長令嬢と嘘を吐きますが、ハルくんは小さな嘘と捉えています。
私的に詐称レベルと思うけど、ハルくんを悪い意味で騙すつもりはなかったからね。
「代理恋愛」では早くイイ人に会いたいとぼやいていましたが、願いが叶って良かったよ。
余談ですが、ハルくんのベッドルームって、大きな写真がいくつもあるからエッチに集中出来なさそう。
「発情の花嫁と欲情の紳士」
ハッキリとは書いていないけど、昭和のお話ですかね。
両親を事故で亡くした令嬢と会社の後継者として育てられた男性のお話。
何故、静流さんが沙都子さんを抱かなかったのか。
理由を知れば、そりゃあ辛いよなと思った。
お医者さん達が患者さんの耳が届くところであんな話をするのは不謹慎じゃないかね。
ただ、話に続きがあって、静流さんの苦悩は報われますが。