【感想・ネタバレ】残月、影横たはる辺 第一巻のレビュー

あらすじ

明治6年に禁止令が出されたはずの「仇討ち」。しかし明治12年、仇討ちは密かに東京警視庁内に残っていた。高額な代金と引き換えに民の仇討ちを代行する「公儀助太刀人」、鬼塚千明は何故、刀を握り続けている?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

小春ちゃんというちょっとマイペースで可愛らしい女の子が第一節から登場する。彼女は生人形を作っている人形師(この漫画の設定では明治十二年のお話)同じく人形師だった母を殺されて敵を討ちたいのだと、主人公の公儀助太刀人の鬼塚千明に願い出る。
第一節から第四節まで小春ちゃんの仇討ちの話なのだが、彼女の心情がゾッとするほど伝わる表情を描いている。また心の移り変わりもよくわかる。特に第三節の仇討ちシーン。母親との思い出を思い浮かべながら犯人の胸に小刀を突きつける小春ちゃんだが…
その直後のシーンで泣いてしまった(ToT)

仇を討つ者。討たれる者。見届ける者。
それぞれの想いが読者に突き刺さる。

絵は繊細で美しい。ふいに日本画の絵皿を思い浮かべることがあった。気持ちが重くなる話だが、可愛らしい小物や動物が登場するのでちょっと癒される(´- `*)
主人公の千明もかなり大きな闇を抱えていそう。酒造の坊ちゃんということがわかって(゚Д゚)1巻が終わる。濃いキャラクターが多くて面白かったです。

1
2020年11月29日

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