あらすじ
アートの最前線で鍛えられた鑑賞眼と美意識、ビジネスセンスとは? 世界的オークション会社クリスティーズで古今東西の一流作品と名コレクターに接してきた著者が指南する。
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Posted by ブクログ
アートとビジネスを結びつける本をよく見かけるが、この本はアートを教養以上の我がことにすべしという勧め。
著者はクリスティーズというオークション会社で日本美術を扱っていて、まさにビジネスと結びついたアートの見方も教えてくれつつ、アートそれ自体をどう楽しむかということも教えてくれる。
面白かったのが、各部屋のお気に入り作品を決め、最後まで観たら順番を決め、展覧会図録を買って解説を読み、というのを繰り返し、年間ベストテンを決め、自分の一押しを決める。これで自分の嗜好が見えてくる。
過酷な研修期間の話もどこの世界も一緒なんだなと実感。
鑑賞力を高める50のリストは今後の美術館巡りなどの参考にしたい。
Posted by ブクログ
同著者の「美意識の値段」はよりアートオークションの内情が多く、著者が専門の日本美術のエピソードかったが、こちらはより日本美術に限らず他ジャンルのアートの話題も多く、かつ2019年前後のニュースも言及しており、アート界の概要を知れてよかった。
著者推薦の美術展の回り方や、あいちトリエンナーレ騒動のアート業界人からの見方など勉強になった。