【感想・ネタバレ】モード後の世界のレビュー

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Posted by ブクログ

栗野さんのスタイルがかっこいい
"動機が純粋なものに人は賛同してくれる"
など共感できる言葉が多かった!

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

昨年読んだ「アパレル興亡」で感じるところが多く、最近ではUNIQLOがライフウェアと打ち出していたり、ミニマリズムやダイバーシティなどの流れも気になり読んでみた。

なんとなく漠然として高尚な内容と思いきや、時流の読み方はもちろん、老舗のブランディングやデザイナーとは違うプロデューサーとしての考え方など、ファッションに関わる人としての物事の考え方はビジネス書としても参考になる。50歳に向けて何か自分ならではの仕事を昇華させたい40歳くらいにちょうどいいと感じた。

最近はアートを仕事に生かして教養にしようという本も多いが、そういう本を読んでも何か足りない、そんな人には特におすすめ。

ファッションはブランドをなんとなく知っている、くらいの知識でも面白く読めた。

ある程度キャリアを積んだ人向けの自己啓発書と感じた。

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2021年09月26日

Posted by ブクログ

2020年から2021年にかけて。
仕事と向き合う新たな視点を手に入れた感じがする。具体的に。
政治、社会、人。よい仕事がしたければ、これらは無視できないし、無視してるうちは何にも見つからないと思った。今まではこの視点がまったくなかった。
内に内に向いていた矢印を、内と外に。
お気に入りの一冊。

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2021年01月01日

Posted by ブクログ

ファストファッションの台頭、ラグジュアリーの衰退、等身大の自分をアピールし、共感の賞賛の輪がスコア化される現代において、これまでの流行はなくなった。そしてパンデミック。体感することに価値を見出すことへの加速がされるなかで、ファッションはどこへ向かうのか。

ただ。著者は、ファッションはどこへ向かうのか、というよりも、消費者のより良い選択をサポートするためにファッションはどうあるべきか、と考えているように感じる。問題解決の一手段としてのファッション、消費者の生き方を支援するためのファッション、そういう感じ。

自らアフリカまで足を伸ばし、年中ヨーロッパで企画し、人を紐付け、日本に新ブランドをつくり、店頭に立つ。本や新聞で勉強。ツイードのセットアップにニューバランス。母からもらった50年?もののエルメスのスカーフを大事に使う。

クリエイティブディレクターという肩書きだが、プロデューサーでありエディトリアルであるなあ。
自ら体験し、世界のあれこれと自分の行動を紐付けで考える(ちょいちょい日本政府への批判や環境問題への提言、貧困やジェンダーなどの問題が覗く)スタイル。ビジネスマンよりもその辺りは自由な感じも含め、かっこよい。良本だった。

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社会潮流を呼むことがファッションの醍醐味。トレンドを作る人は最初に長いスカート(誰も始めてない一手)を出す。コムデギャルソンの川久保玲のように。

TheBeatlesは最初はyouandIだったのがweになり、おしゃれ自己主張グループから時代や世界を歌うトレンドメイカー側になった。

川久保玲は毎朝新聞を読むのが日課。戦略的にパリの一等地にオフィスを置く。ただ奇抜を狙うのではない、この距離感の理解力がトレンドを作る人には必要。そうでなければ、ストリートスナップが流行った時に、ただ写真に撮られたくて集まった若者と変わらない。(著者の栗野も、ファッションはカルチャーだと言いつつ、ファッションはビジネスだとも言い切る。途中のアフリカとのコラボ企画の話も、チャリティではなく仕事であるという価値観があるから踏み込めた、とも語る)

客観的な編集、はあり得ない。絶対に編集者の意図が入るから。であるならばこそなおさら、伝えたいこと、起こしたい方向、を決めて、そこに落とし込むことに熱を込める。どちらにも肩入れしない書き方、に肩入れするぐらいの、割り切りと熱量を込めること。

モードとは「誰もが理解できる記号」が語源。流行と訳すのが妥当。そしてモードは終焉し、ダイバーシティとなる。

自己批判は良いが自己否定は良くない。自己肯定を軸に持つこと。求められてるからするのでもなく、自分の中でそれを大事と認めているからする(それをやることが良いと考えていることが大事)。

変えるべきでないものを変えないために、変わり続ける。逆説的。

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

ユナイテッドアローズ立ち上げからかかわっている筆者のファッション論。
ファッションを社会潮流を読むことが大事というのはよく分かる。

日本ファッションはなぜ面白いのか
・日本には、西洋のような階級社会がない
・日本のファッションにはセダクション=性的誘惑性がない」
→ファッションとは創造性と真摯なモノづくりで成立し得る自由なものだということを証明した

日本において、日本人がラグジュアリーと感じるものは、ぱっと見て華美やゴージャスものではなく、完成度の高いものだから、ということです。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

社会人になって、ある程度お金を出して服を買えるようになった。大学生では買えなかった価格帯でも手を出せるし、いろんなアイテムも買える。前までは制約の中で如何に楽しむか、どうやって安く手に入れるかのベクトルで服を楽しんでいた気がするが、ステージが変わって楽しみ方が変わった。
その時に、どう楽しむかを改めて考えたくなった。オシャレというものに対して自分なりの理解をもってオシャレに対峙したいという感じ。
端的にオシャレを楽しむとは自己表現につきると思うが、それでも「この人はおしゃれだな」、「雰囲気最高だな」などと感じる人とそうでない人は存在してる。その差異は、なんなのか。
この本を読むまでは、なんとなくその差異の出処は、その人となりが適切に服で表現できているかどうかと思っていた。自分の客観的イメージを自分で把握しているということ。そこにオシャレさを感じるような気がしていた。
この本でも同様のことは言及されていて、この本では、オシャレは自己表現ではあるが、押しつけではないとしている。確かにスキニーにハイヒールのような足長効果をこれでもかと表現されると押しつけがましくて受け取り側は心地いい感じはしない。またジーパン+パーカー+スニーカー、全身ユニクロのようなカジュアルに振り切っている場合も服を着ている人の心地よさのみを追求して、服選びの際に、相手へのメッセージが一切介在していないときもそれはそれでさみしい気もする。
またブランド品で全身コーデしたり、あからさまなロゴが見えたアイテムをわかりやすく配置したりするのも、なんか違う。つまりそのブランドが持つ権威性を振りかざすのもメッセージとしてはキツイ。
そういう意味では、主張が強くもないし、権威的でない、つまり主張が多層的であることが重要なんではないかとこの本を読んで感じた。
本を読む前に感じていたものと結び付けて考えるなら、
人は結局人であることを受け入れていることがオシャレの要因と言えるのではないか。
肩書をすべて並べて(僕なら院卒で、東京住まいのアラサーなどなどの肩書をすべて並べたとして)それが僕をまったく表現するかと言われると違うような気もする。つまり「おれはこうだ」みたいな肩書や主張、メッセージにかすみ取られてしまうような部分を含めて人であって、そういう人間らしさみたいなものを受け入れていることが大事なんじゃないかと思った。
服選びの観点でいえば、「外し」とか「引き算」とかそういう言葉で表されるものがわざとらしくない、適切であることが重要で、服全体のイメージが多層でありながら一体であるような状態がオシャレということで今は結論づけたい。

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2022年03月19日

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ファッションにおいてトレンドとは?
ヨーロッパ発のモードの限界
今後のファッションはどーあるべきか、ファッションとはそもそもどのようなものなのか
日本のファッションの独自性と面白さ
ファッションに対する著者の考えや思想が書かれていました
ファッションはアートではなく実用品であり、人と人との関わりの中でファッションと向き合ってきた彼の考えを読むのは楽しかったです✌️✌️

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2021年04月29日

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個人的に今まで惹かれてきたブランドたちは、栗野氏の言う社会潮流を汲み取る力を持っているブランドたちだったので、納得できました。(マルジェラやギャルソンなど)

なおさら、環境や貧困といった社会問題を意識せずにクリエイティブすることが不可能な時代に相応しいテーマだと思います。

勢いのあるアフリカやモードの終焉を意識しながら自分もクリエイティブしていきたいと思います。

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2021年01月16日

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ファッションと社会が関連しているという話がとても興味深かった。
コロナ渦の後、ファッションは自己表現として強いものか落ち着いたものどちらに進んでいくのか。
自分も、自己表現として洋服をもっと活用していきたい。

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2021年01月15日

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洋服に興味がある者として栗野さんが今考えていることが気になって手に取った。
成熟産業からややもすると衰退産業に差し掛かっているのではと勝手に思っていたがそういうことではなく、ファッションでできることってまだまだあるし改めてファッションって面白いなぁって思った。
コロナ禍のこれからを生きる参考にもなった。

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2021年01月13日

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服について改めて考えさせられる内容だった。均一化している一方で、この時代と叫ばれる現在。どっちの方向にも転ぶ人が居ると思う。本来の価値や本質が重要視されていく新たな視点が芽生えたのはすごく面白かった。渋谷パルコにいってみよう

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2020年10月17日

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ネタバレ

ユナイテッドアローズを設立しいまはクリエイティブディレクターとして活躍する栗野さんの書籍。ファッションとはなにか、ラグジュアリーからファストファッションまで、パリ日本からアフリカまで様々な角度かつ高いレベルでご自身の知見や経験が散りばめられている。

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2020年09月28日

Posted by ブクログ

クールな語り口ゆえ、血が通った感じが少し乏しい文体だが、心に残る言葉はたくさんあった。「おしゃれに興味を持つということは、自分ときちんと付き合うこと、自分を見つめるということです。それができる人は、他人に対しても同じようにきちんと向き合えるでしょう。逆に格好やルックスだけきれいにしても、自分と向き合えていなければ、人との接し方、人に対しての自分の出し方、あるいは人が表現しているものの受け止め方も浅くなってしまいます」「そもそも服は、自分に誇りを持てる装置です。おしゃれをすることによって矜持が保てるし、自分が自分であろうとし続けられる」「何かを後延ばしにすることは実際は何も楽にならない……人間関係のトラブルも同様で、問題から逃げないこと、最深部に素直に向き合うことが最良の解決策であることを僕は体験から学びました」「(スティーブン・ジョーンズ氏の)態度や探求心の不変さ……それは単なる頑迷さとは違います。むしろ、果てしなくフレキシブルだからこそ『変わらない』でいられるのではないでしょうか?キャパシティが無限に拡大する」

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2022年08月02日

Posted by ブクログ

ファッションの歴史や栗野氏の視点や考えが述べられた本。今後のファッションの動向について述べたものかと思っていたので、少し期待とは外れたものであった。以下、重要と感じた部分。

・多様性のある社会なので、モード→ダイバーズ化している。
・新たなマーケット(アフリカ等)は他社強豪がいないため、強く出れる
・服という媒体を通じて自分をどう見せるか考える。ファッションにおいて、服とバランスが大事。自分に似合うかどうかを考える。コーデは主役を決め、そこから足し算ではなく引き算する。服は自分を表す。

まとめ
厳選して自分に似合う良い服を着て、ファッションを楽しんでいきたいと思った。

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2021年03月05日

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