【感想・ネタバレ】スインギンドラゴンタイガーブギ（２）のレビュー

灰田高鴻

“とら”こと於菟が歌姫を務めるジャズバンドは、米軍キャンプ内で人気を博していく。だが、姉の仇かもしれないベーシスト・小田島の記憶は戻らないまま。そしてジャズを愛する米兵たちが朝鮮戦争に飲み込まれる中、「スペシャルな日本人ピアニスト」が現れた...!

[ブクログ · ★★★★★]

ヒロインの名前が「トラ」で、もう一人の主人公のベーシストが「龍治」で、タイガードラゴンだったか、と今ごろ気づく。そのトラにメロメロになる心優しいいわゆる「ナード」キャラのアメリカ兵チャーリー、元々はベーシストだった同じく兵隊のスティーブン、進駐軍でプレイするど近眼で天才的なピアニスト時子など、次々登場するキャラが魅力的。占領下の日本で進駐軍の兵隊相手に彼らの国のソウルミユージックで楽しませようとするバンドマンの心意気や、もうすぐ戦場に送り込まれるという不安にかられる若い兵隊たちの心情に寄り添う物語もいいが、本巻の圧巻は龍治、時子、スティーブンのセッションシーン。正確なピッチとテクニックで生み出される龍治のグルーブと、スティーブンのジャズを生み出した者だけが持つ魅力的な何かに、互いのベースシストが呼応しつつのプレイの躍動感が素晴らしい。

[ブクログ · ★★★☆☆]

丸山の才覚で進駐軍基地での
バンド活動を始めた
スインギンタイガーブギ（仮）一行。

戦争に負けて占領下の日本。
苦労も、嫌なことも、まだまだ多い。
でも同時にまた新たな戦争に向かう
若いアメリカ兵にとっては
ひとときの楽園だったのか…。

とらちゃん、もしかして良家の娘!?
あと、新キャラのピアニストも
また個性的な女性ですわ。