あらすじ
誰からも愛された彼が選んだのは、戦争への道だった。
あたたかい涙があふれる感動のノンフィクション
戦後数多く生まれた、日本人女性と米兵との混血孤児。その1人ヨシアキは米国人家庭の養子となり、天性の魅力と類まれなスポーツの才能とでスターになるが、心の奥には常に自分の存在への不安、そして母の面影があった。1人の青年をめぐる人々の奇跡のような絆と、戦争の悲しさを浮き彫りにした感動作。
感情タグBEST3
誠実に生きたある青年の物語
日本では義明という名前だったスティーブは、日本でもアメリカでも、多くの人たちから愛されていたことが、著者により鮮明に描かれている。アメリカンドリームを手にいれたかのようだったスティーブ。しかし、回りの人たちからの善意や愛情も彼を偏見や差別から守りきることができなかったのが、とても残念だ。実母の息子に対する思いが切ない。戦争の影響について考えさせられる良書。
Posted by ブクログ
実在したGIベイビーの一生を作者が追い、ルポルタージュとストーリーテーリングの手法を心地よく混ぜて描かれた作品。一気に読めた。
良質のドキュメンタリー番組を見ているようだった。
『パール食堂のマリア』参考文献のひとつ。